香取伊豆乃御子神社(石巻市折浜竹沢)

香取伊豆乃御子神社(かとりいづのみこじんじゃ)は 延喜式神名帳927 AD.所載 陸奥国 牡鹿郡 香取伊豆乃御子神社(かとりいつのみこ かみのやしろ)とされます 御祭神は 香取神宮苗裔神(びょうえいしん)香取伊豆乃御子神(阿佐比古命)〉とされます

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目次

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1.ご紹介(Introduction)

 この神社の正式名称や呼ばれ方 現在の住所と地図 祀られている神様や神社の歴史について ご紹介します

【神社名(Shrine name

香取伊豆乃御子神社(Katoriizunomiko shrine)

 [通称名(Common name)]

伊豆神社(いずじんじゃ)

【鎮座地 (Location) 

宮城県石巻市折浜字折浜20

 [  (Google Map)]

【御祭神 (God's name to pray)】

《主》香取伊豆乃御子神(阿佐比古命)

【御神格 (God's great power)】(ご利益)

【格  (Rules of dignity)

・『延喜式神名帳engishiki jimmeicho 927 AD.所載社

【創  (Beginning of history)】

不詳 明治7年4月村社に列す

【由  (History)】

鹿島御児神社(石巻市日和が丘)の由緒によれば

当神社鹿島御児神社創建の由来縁起について
これを明らかにする史料がありませんが、

従前の調査及史蹟、口碑、伝説、社蔵文書の調べによりますと、
往古関東の鹿島、香取の両神宮祖神の御子が共に命をうけて海路奥州へ下向し東夷の征伐と辺土開拓の経営に当たることになりその乗船がたまたま石巻の沿岸に到着碇舶して錨を操作した際、石を巻きあげたことから、石巻という地名の発祥をみたのだとの言い伝えがあります。
石巻に上陸された両御子は先住蛮族地帯であった奥州に於ける最初の史跡を印した大和民族の大先達であり開拓の先駆者として偉大な勲績を残された地方開発の祖神として
香取神宮の御祭神・経津主神の御子神・阿佐比古命は 折浜の香取伊豆乃御子神社(石巻市折浜竹沢)に、鹿島神宮の御祭神・武甕槌命の御子神・鹿嶋天足別命は 石巻市日和が丘の鹿島御児神社にお祀りされました

【境内社 (Other deities within the precincts)】

祠あり

【境外社 (Related shrines outside the precincts)】

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この神社の予備知識(Preliminary knowledge of this shrine)

この神社は 由緒(格式ある歴史)を持っています

『延喜式神名帳Engishiki Jimmeicho)(927年12月編纂)に所載
(Engishiki JimmeichoThis record was completed in December 927 AD.

延喜式Engishiki)律令の施行細則 全50巻』〈平安時代中期 朝廷編纂
その中でも910を『延喜式神名帳Engishiki Jimmeicho)といい 当時927年12月編纂「官社」に指定された全国の神社式内社の一覧となっています

「官社(式内社)」名称「2861
・「鎮座する天神地祇」数「3132座」

[旧 行政区分](Old administrative district)
(神様の鎮座数)東山道 382座…大42(うち預月次新嘗5)・小340
[旧 国 名 ](old county name)
(神様の鎮座数)陸奥国 100座(大15座・小85座)
[旧 郡 名 ](old region name)
(神様の鎮座数)牡鹿郡 10座(大2座・小8座)
[名神大 大 小] 式内小社

[旧 神社 名称 ] 香取伊豆乃御子神社
[ふ り が な ]かとりいつのみこ かみのやしろ)
[Old Shrine name]Katoriitsu no miko kamino yashiro)

【原文参照】

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

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【オタッキーポイント】Points selected by Japanese Otaku)

あなたが この神社に興味が湧くような予備知識をオタク視点でご紹介します

香取・鹿島の御子神(みこがみ)苗裔神(びょうえいしん)〉について

古代の日本は 尾張より東は東国で蝦夷の住む処でした 東へ拡大する大和朝廷の歴史は 東国の蝦夷との軋轢の歴史でもあります
関東地方まで勢力を伸ばした大和朝廷は 奈良時代頃~平安初期頃までには 奥州の制圧を目指し 蝦夷(えみし)征伐や移民政策を推し進め 古代日本の中央集権体制を目指しました

このことから東北地方平定には軍神」として 御神威のある香取・鹿島の神を奉じて 蝦夷征討軍が派遣されました

香取・鹿島の地は 東国〈関東〉の水上交通の拠点とされ 霞ヶ浦〈鹿島・香取の海〉から奥州〈東北地方〉開拓へ 太平洋海上を北へと遡っていったもの考えられています

こうして 香取神宮・鹿島神宮の苗裔神(びょうえいしん)御子神(みこがみ)〉が 奥州開拓の拠点として 太平洋沿岸地域および阿武隈川・旧北上川などの大河川の流域各地に祀られていきました

平安時代中期の延喜式神名帳927 AD.記載 奥州〈東北地方〉の 香取神宮・鹿島神宮の分祀と考えられる神社

大和国の東の涯(はて)に鎮座した香取・鹿島の2神宮は 古来より大和王権との繋がりが深く 平安時代中期の延喜式神名帳927 AD.には 伊勢・香取・鹿島の3神のみが“神宮”と記載されるほどの高い威を誇りました

その御神威を背景として 奥州〈東北地方制圧が行なわれていったのでしょう 香取神宮・鹿島神宮の分祀苗裔神を祀るこれらの分社 蝦夷征討軍によって分祀されたものと考えられています

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『延喜式神名帳927 AD.』所載 陸奥国香取苗裔神式内社2社の論社

〈本宮〉 香取神宮(名神大 月次 新嘗)(かとりの かむのみや) 

・香取神宮(香取市)下総国一之宮 

 

牡鹿郡(をしかの こおり)香取伊豆乃御子神社(かとりいつのみこ かみのやしろ)

・香取伊豆乃御子神社(石巻市折浜竹沢)

・和渕神社(石巻市和渕町)

栗原郡(くりはらの こおり)香取御兒神社(かとりみこ かみのやしろ)

・香取御児神社〈旧鎮座地〉(栗原市築館久伝)

・香取御児神社〈鹿島神社に合祀〉(栗原市築館黒瀬後畑)

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『延喜式神名帳927 AD.』所載 陸奥国鹿島苗裔神式内社8の論社

〈本宮〉 鹿島神宮(名神大 月次 新嘗)(かしまの かむのみや) 

・鹿島神宮(鹿嶋市)常陸国一之宮 

黒川郡 鹿島天足別神社(貞)(かしまあまたりわけの かみのやしろ)

・・鹿島天足別神社(富谷市大亀)

曰理郡 鹿嶋伊都乃比氣神社(かしまいつのひけの かみのやしろ)

・鹿島緒名太神社(亘理町逢隈小山) 

・鹿島天足和気神社(亘理町逢隈鹿島) 

・月山神社(亘理町吉田作田)
〈亘理町吉田字作田に鎮座の鹿島社を合祀〉

曰理郡 鹿嶋緒名太神社(かしまをなたの かみのやしろ)

・鹿島緒名太神社(亘理町逢隈小山) 

・鹿島天足和気神社(亘理町逢隈鹿島) 

曰理郡 鹿嶋天足和氣神社(かしまあまたりわけの かみのやしろ)

・鹿島天足和気神社(亘理町逢隈鹿島) 

・八雲神社(亘理町)
〈鹿島天足和気神社の旧鎮座地三門山に祀られていた石祠が境内に祀られている〉 

信夫郡 鹿嶋神社(かしまの かみのやしろ)

・鹿島神社(福島市鳥谷野宮畑) 

・鹿島神社(福島市小田鹿島山) 

・鹿島神社(福島市岡島竹ノ内) 

・鹿島神社(伊達郡国見町藤田町尻二)

磐城郡 鹿嶋神社(かしまの かみのやしろ)

・鹿島神社(いわき市常磐上矢田町)

牡鹿郡 鹿嶋御神社(かしまのみこの かみのやしろ)

・鹿島御児神社(石巻市日和が丘)

行方郡 鹿嶋御子神社(かしまみこの かみのやしろ)

・鹿島御子神社(南相馬市鹿島区鹿島町) 

一緒に読む
鹿島御子神社(南相馬市鹿島区鹿島町)

鹿島御子神社(かしまみこじんじゃ)は 鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)祭神 武甕槌命の御子神 天足別命(あめのたらしわけのみこと)を祀ります 奥州の地を統御する為 この地で〈鹿島の稚児沼に仮宮された時〉賊徒が ...

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・鹿島御子神社旧蹟碑(南相馬市鹿島区鹿島町)

『悪路王考』伊能嘉矩 著 · 1922国立研究開発法人 科学技術振興機構〉に 記される 苗裔神(びょうえいしん)について

悪路王(あくろおう) 鎌倉時代に記された東国社会の伝承に登場する陸奥国の〈実在とも伝説上とも〉人物とされます
別名として 悪来王 悪毒王 阿久留王などとも記されています

鎌倉時代以降の 鹿島神宮や鎌倉幕府など東国社会の文献に 名前が登場し『鹿島神宮文書』では「悪来王」が藤原頼経によって討たれたと記され
『吾妻鏡』では「悪路王」は蝦夷(えみし)の賊首で 赤頭とともに坂上田村麻呂と藤原利仁によって征伐されたと記されます

文中に「常陸の鹿島郡 鹿島大神の威霊を発顕する一なる祭頭祭の故實と 下総香取大神と並び 苗裔の諸多く奥州に祀らるる〈38社〉」と 三代実録 貞観八年正月の条を紹介し 現在〈1922〉は その陸奥三十八社の神名 所在 悉く明らかならず と記されています

【抜粋意訳】

常陸の鹿島郡に鎮まります鹿島大神の威霊を発顕する一なる祭頭祭の故實なりとす。言ふを要せず、神代の時 荒振神たちをことむけたまひし 縁由ある鹿島大神は中古 征夷の陸奥に邁進せらるるに伴ひて 其の神威を此方面に被及し 其の同功 一體の徳を伝ふる
下総香取大神と並び、苗裔の諸多く奥州に祀らるるに至り「貞観八年正月 鹿島神宮宮司の奏詞に大神苗裔の神 陸奥に在る者三十八社 弘仁以来幣を奉らざるを以て神崇大に著はる」との事、三代実録に見ゆ。
(所謂 陸奥三十八社の神名 所在 悉く明らかならず。延喜式神名帳に見ゆる 黒川郡 鹿島天足別(カシマアマタラシワケノ)神社・亘理郡 鹿島伊都乃比氣(カシマイツノヒケノ)神社・同郡 鹿島緒名太(カシマヲナタノ)神社・同郡 鹿島天足和氣(カシマアマタラシワケノ)神社・信夫郡 鹿島神社・磐城郡 鹿島神社・牡鹿郡 鹿島御兒(カシマミコノ)神社・行方郡 鹿島御子(カシマミコノ)神社は正さしく其の一部なるべく
又 香取大神の苗裔と認むべきは 牡鹿郡 香取伊豆乃御子(カトリイツノミコノ)神社・栗原郡 香取御兒(カトリミコノ)神社とす

祭頭祭に就きて新編常陸國志補に曰く・・・・・・・・

【原文参照】

『悪路王考』伊能嘉矩 著 · 1922国立研究開発法人 科学技術振興機構〉より

神社にお詣り(For your reference when visiting this shrine)

この神社にご参拝した時の様子をご紹介します

JR石巻駅から R398号を女川方面(東)へ 渡波駅付近で県道2号へ牡鹿半島折浜漁港へと向かいます 約13.4km 車25分程度

穏やかな万石浦の養殖いかだを眺めながら車を進めます

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山を越えて 外海に面した蛤浜漁港では 海は波立っています

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ここから 海岸線の高台を越えれば 目指す折浜漁港です
すると 高台には 折浜団地とあり 真新しい家々 あっ 東日本大震災の津波で被災された方々の新たな居住地区なのだとわかります

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高台から急な下りがあり 海が見えてきた 折浜漁港まで下ると 津波の防波堤工事中 訪れたのは2018/4/30でした 震災から7年以上が経過していました

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車を停めて 集落の高台を見上げると 遥か上の方に 桜が咲いていて 赤い社殿があるのが分かりました しかし駐車スペースもなく 参道もわかりません

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先程 海の手前に 山に入って行く細い道があったので そこまで戻ってみます

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細い道は これ

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方向は合っているようで 何となく 道の先の方に社殿の屋根が見えています

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そのまま進むと 何と先程の折浜漁港のすぐ上に出てきました

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そこから上へと上がり 海岸よりはかなり高い位置へ来ました かつての人家の石垣が残っています ただよく周りを見ると ここから下は 一つも家が建っていません ここまで津波が来たと云う事がわかります
先程の高台の新築住宅は ここで被災された方々の新たな家だった訳です

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生々しい津波の傷跡に一礼をして

ここから 上を見上げると 人家が残っていて 先程の桜の花が見える所に神社らしいものが見え そちらに通じている参道石段らしきものがあります

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参道らしき石段を上がって行きます

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鳥居が建っています やはり参道でした

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香取伊豆乃御子神社(石巻市折浜竹沢)に参着

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一礼をして 鳥居をくぐります
鳥居の扁額には「奉納 伊豆神社 大正四年三月七日 平塚三吉」と刻まれています

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鳥居をくぐると 石段は紅白の桜の花に囲まれて 言いようのない美しさです

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拝殿にすすみます 

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拝殿の扁額には「奉納 式内社 香取伊豆御子神社 平成二十七年旧三月七日」と記されています 先程の鳥居扁額の奉納日も 旧三月七日とあり この日が例祭なのでしょうか

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賽銭をおさめ お祈りをします 
ご神威に添い給うよう願いながら礼 鎮まる御祭神に届かんと かん高い柏手を打ち 両手を合わせ祈ります

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拝殿の中には 本殿があり 扁額には「伊豆神社」とあります

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外から見ると拝殿の奥 幣殿のように見える場所が 本殿の覆屋です
境内には 幾つかの祠が祀られています

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境内から下を見ると すぐ下に住宅があり 帰りに其の住宅の方と話しましたら すぐ下まで津波が来て 家々が流されてしまったそうです
被災後は 家が流された皆さんと助け合いながら 生活をされた様子

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神社鎮座している地は 津波の被害が少なかった云われていますが 神々を守る里人の信仰を感じます

深々と一礼をして 参道を戻ります

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鳥居を抜けて 振り返り一礼

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神社の伝承(A shrine where the legend is inherited)

この神社にかかわる故事や記載されている文献などをご紹介します

『神名帳考証土代(Jimmyocho kosho dodai)』〈文化10年(1813年)成稿〉に記される伝承

式内社 香取伊豆乃御子神社について 社名のみが記され その他は不詳となっています

【抜粋意訳】

香取伊豆(カトリイツ)乃御子神社

【原文参照】

国立公文書館デジタルアーカイブ『神名帳考証土代』(文化10年(1813年)成稿)選者:伴信友/補訂者:黒川春村 写本 [旧蔵者]元老院https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000039328&ID=M2018051416303534854&TYPE=&NO=画像利用

『神社覈録(Jinja Kakuroku)〈明治3年(1870年)〉』に記される伝承

式内社 香取伊豆乃御子神社について 祭神は不詳 所在は 和渕大明神〈現 和渕神社(石巻市和渕町)〉と記しています

【抜粋意訳】

香取伊豆乃御子神社

香取は 加登利と訓べし 伊豆乃御子は假字なり
〇祭神詳ならず 香取の斎神なるべし
〇深谷和淵村に在す 今 和渕大明神と称す 今 桃生郡に属す

【原文参照】

国立公文書館デジタルコレクション『神社覈録』著者 鈴鹿連胤 撰[他] 出版年月日 1902 出版者 皇典研究所https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991015

『特選神名牒(Tokusen Shimmyo cho)〈明治9年(1876)完成〉』に記される伝承

式内社 香取伊豆乃御子神社について 祭神は 経津主神
所在について 和渕村〈現 和渕神社(石巻市和渕町)であるが 村内に同名の神社はなく 牡鹿郡 萩の濱村大字折の濱に同名の神社〈現 香取伊豆乃御子神社(石巻市折浜竹沢)〉が あると記しています

【抜粋意訳】

香取伊豆乃御子神社

祭神 経津主神
祭日 三月七日
社格 (同村には該社なし折の濱字裳の上に同名社あり村社)
所在 和渕村和渕
〇今 陸前國(牡鹿郡 萩の濱村大字折の濱)

【原文参照】

国立公文書館デジタルコレクション『特選神名牒』大正14年(1925)出版 磯部甲陽堂https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/971155

香取伊豆乃御子神社(石巻市折浜竹沢)に (hai)」(90度のお辞儀)

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陸奥国 式内社 100座(大15座・小85座)について に戻る

・香取・鹿島の苗裔神(びょうえいしん)について

 

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-延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)
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