紀伊国 式内社 31座(大13座・小18座)について

紀伊国(きいのくに)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』に所載される 紀伊国 31座(大13座・小18座)の神社です

紀伊国(きいのくに)について

紀伊国Kinokuniは  令制国の一つ南海に属する
現在の和歌山県三重県南部

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7世紀に成立 当初は 木国(きのくにきいのくに

和銅6年(713)「雅字(良い文字の意)二文字で国名を表」との勅令により゛紀伊国゛と表記

紀伊国(きいのくに) 31座(大13座・小18座)

大社13は13熊野早玉神社以外は 名神大社〉
小社18は15
 31は28

※座は神の柱数 社は神社数

〈延喜式神名帳に記載〉
伊都郡(いとの こおり) 2座(大1座・小1座)
那賀郡(なかの こおり) 3座(並小)
名草郡(なくさの こおり) 19座(大9座・小10座)
在田郡(ありたの こおり) 1座(大)
牟婁郡(むろの こおり) 6座(大2座・小4座)

目次

伊都郡(いとの こおり) 2座(大1座・小1座)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

小田神社(をたの かみのやしろ)

・小田神社(橋本市高野口町)

・丹生官省符神社(九度山町慈尊院)〈参考論社〉

丹生都比女神社(につひめの かみのやしろ)(名神大月次新嘗)

・丹生都比売神社かつらぎ町上天野

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那賀郡(なかの こおり) 3座(並小)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

荒田神社二座(あらたの かみのやしろ ふたくら)

・荒田神社(岩出市森)

海神社(あまの かみのやしろ)

・海神社(紀の川市神領)

※参考
海神社紀の川市神領御祭神 豊玉彦命 浦上國津姫神の旧鎮座地゛浦上神社゛

・浦上神社(那智勝浦町浦神〈鹽竈神社の境内〉)

※参考
海神社紀の川市神領御祭神 浦上國津姫神の旧鎮座地゛浦上神社゛

・浦上神社(紀の川市神通)

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名草郡(なくさの こおり) 19座(大9座・小10座)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

日前神社(名神大月次相嘗新嘗)(ひのくまの かみのやしろ)

・日前神宮・國懸神宮(和歌山市秋月)

名草郡 毛見郷 濱ノ宮 日前神宮・國懸神宮の旧鎮座地

國懸神社(名神大月次相嘗新嘗)(くにかかすの かみのやしろ)

・日前神宮・國懸神宮(和歌山市秋月)

旧鎮座地とされる名草郡 毛見郷 濱ノ宮 

伊太祁曽神社(名神大月次相嘗新嘗)(いたきその かみのやしろ)

伊太祁曽 大屋都比賣 都麻津比賣社の当初の鎮座地秋月
(現在の
日前神宮・國懸神宮(和歌山市秋月)の鎮座地)

〈伊太祁曽神社 伊太祁曽 大屋都比賣 都麻津比賣社の旧鎮座地〉亥の森
三生神社(和歌山市伊太祈曽)

伊太祁曽 大屋都比賣 都麻津比賣社の分遷〈分けて遷座〉後 現在の鎮座地
伊太祁曽神社(和歌山市伊太祈曽)

大屋都比賣神社(名神大月次新嘗)(おほやつひめの かみのやしろ)

伊太祁曽 大屋都比賣 都麻津比賣社の当初の鎮座地秋月
(現在の
日前神宮・國懸神宮(和歌山市秋月)の鎮座地)

〈伊太祁曽神社 伊太祁曽 大屋都比賣 都麻津比賣社の旧鎮座地〉亥の森
三生神社(和歌山市伊太祈曽)

伊太祁曽 大屋都比賣 都麻津比賣社の分遷〈分けて遷座〉後現在の鎮座地
大屋都姫神社(和歌山市宇田森)

都麻都比賣神社(名神大月次新嘗)(つまつひめの かみのやしろ)

・都麻津姫神社(和歌山市吉礼)

・都麻津姫神社(和歌山市平尾若林)

・高積神社(和歌山市祢宜)

鳴神社(名神大月次相嘗新嘗)(なるの かみのやしろ)

・鳴神社(和歌山市鳴神)

香都知神社(かつちの かみのやしろ)

・香都知神社〈鳴神社 境内社〉(和歌山市鳴神)

・逆松社(和歌山市鳴神)

加太神社(かたの かみのやしろ)

・淡嶋神社(和歌山市加太)

・加太春日神社(和歌山市加太)

伊久比賣神社(いくひめの かみのやしろ)

・伊久比売神社〈市姫大明神〉(和歌山市市小路)

・山口神社(和歌山市谷)

朝椋神社(あさくらの かみのやしろ)

・朝椋神社(和歌山市鷺ノ森明神)

刺田比古神社(さしたひこの かみのやしろ)

・刺田比古神社(和歌山市片岡町)

麻為比賣神社(まゐひめ かみのやしろ)

・〈式内社 麻為比賣神社について『和歌山縣誌』に日前・国懸神宮 末社 菟佐神社に合祀と記載〉日前神宮・國懸神宮(和歌山市)

・津秦天満宮 に合祀(和歌山市津秦)

竃山神社(かまやまの かみのやしろ)

・竈山神社(和歌山市和田)

高積比古神社(たかつみひこの かみのやしろ)

・髙積神社 上宮(和歌山市祢宜)高積山〈和佐山 わさやま〉の山頂
・高積神社 下宮(和歌山市祢宜)高積山〈和佐山 わさやま〉の

高積比賣神社(たかつみひめの かみのやしろ)

・髙積神社 上宮(和歌山市祢宜)高積山〈和佐山 わさやま〉の山頂
・高積神社 下宮(和歌山市祢宜)高積山〈和佐山 わさやま〉の

伊達神社(貞・名神大)(いたての かみのやしろ)

・伊達神社(和歌山市園部)

・水門吹上神社(和歌山市小野町)

志磨神社(貞・名神大)(しまの かみのやしろ)

・志磨神社(和歌山市中之島)

静火神社(貞・名神大)(しつひの かみのやしろ)

・靜火神社(和歌山市和田)

・靜火神社 旧社跡(和歌山市和田)

堅真音神社(貞)(かたまねの かみのやしろ)

・堅眞音神社〈鳴神社 境内社〉(和歌山市鳴神)

・堅眞音神社(和歌山市神前)

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在田郡(ありたの こおり) 1座(大)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

須佐神社(名神大月次新嘗)(すさの かみのやしろ)

・須佐神社(和歌山県有田市)

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牟婁郡(むろの こおり) 6座(大2座・小4座)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

熊野早玉神社(大)(くまのはやたまの かみのやしろ)

・熊野速玉大社(新宮市)

・神倉神社(新宮市神倉)

熊野坐神社(名神大)(くまのにます かみのやしろ)

・熊野本宮大社(田辺市本宮町)

・熊野本宮旧社地 大斎原(田辺市本宮町)

海神社三座(あまの かみのやしろ みくら)

・潮崎本之宮神社(串本町串本)

・熊野本宮旧社地 大斎原(田辺市本宮町)に合祀

天手力男神社(貞)(あめたちからをの かみのやしろ)

・熊野本宮旧社地 大斎原(田辺市本宮町)に合祀

・力侍神社(和歌山市川辺)

・鑰宮・天手力男神社・八咫烏神社〈熊野速玉大社 境内社〉

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世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」のクライテリア(iii)として「古代から今日に至るまで山岳信仰の伝統を鼓舞し続けてきた 頂上への登拝と山麓の霊地への巡礼を通じて 巡礼者はそこを居処とする神仏の霊能を我が身に吹き込むことを願った」と記されます

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出雲國(izumo no kuni)は「神の國」でありますので 各郡の条に「〇〇郡 神社」として 神社名の所載があります
『風土記(fudoki)』が編纂(733年)された 当時の「出雲の神社(399社)」を『出雲國風土記 神名帳(izumo no kuni fudoki jimmeicho)』として伝える役割をしています

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大国主神(おほくにぬしのかみ)が 坐(ましま)す 古代出雲の神代の舞台へ行ってみたい 降積った時を振り払うように 神話をリアルに感じたい そんな私たちの願いは ”時の架け橋” があれば 叶うでしょう 『古事記(こじき)』〈和銅5年(712)編纂〉に登場する神話の舞台は 現在の神社などに埋もれています それでは ご一緒に 神話を掘り起こしましょう

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出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこのかんよごと)は 律令体制下での大和朝廷で 出雲国造が その任に就いた時や遷都など国家の慶事にあたって朝廷で 奏上する寿詞(ほぎごと・よごと)とされ 天皇(すめらみこと)も行幸されたと伝わっています

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出雲国造(いつものくにのみやつこ)は その始祖を 天照大御神の御子神〈天穂日命(あめのほひのみこと)〉としていて 同じく 天照大御神の御子神〈天忍穂耳命(あめのほひのみこと)〉を始祖とする天皇家と同様の始祖ルーツを持ってる神代より続く家柄です 出雲の地で 大国主命(おほくにぬしのみこと)の御魂を代々に渡り 守り続けています

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宇佐八幡宮五所別宮(usa hachimangu gosho betsugu)は 朝廷からも厚く崇敬を受けていました 九州の大分宮(福岡県)・千栗宮(佐賀県)・藤崎宮(熊本県)・新田宮(鹿児島県)・正八幡(鹿児島県)の五つの八幡宮を云います

7

行幸会は 宇佐八幡とかかわりが深い八ケ社の霊場を巡幸する行事です 天平神護元年(765)の神託(shintaku)で 4年に一度 その後6年(卯と酉の年)に一度 斎行することを宣っています 鎌倉時代まで継続した後 1616年 中津藩主 細川忠興公により再興されましたが その後 中断しています 

8

對馬嶋(つしまのしま)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳』に所載されている 対馬〈対島〉の29座(大6座・小23座)の神社のことです 九州の式内社では最多の所載数になります 對馬嶋29座の式内社の論社として 現在 67神社が候補として挙げられています

-延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)
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