徳島県

阿波国 式内社 50座(大3座・小47座)について

阿波国(あわのくに)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』に所載される 阿波国 50座(大3座・小47座)の神社です

野神社〈大麻比古神社 末社〉

野神社(のじんじゃ)は 『延喜式神名帳』(927年12月編纂)に所載の論社です 御祭神 鹿江比賣命(カエヒメノミコト)は その神名を「かえひめ」と訓じるので 『古事記』の「鹿屋野比売(かやのひめ)神」『日本書紀』の「草祖(くさのおや)草野姫(かやのひめ)」と音が近いことから 同神と府会されたと伝わります 安房(南房総)忌部系図によれば 大麻比古命〈津咋見命〉の御子で・由布津主命の妹神・千鹿江比売命(チカエヒメノミコト)であるとしています

大麻比古神社(鳴門市大麻町)阿波国一之宮とされる由緒ある古社

大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)は 阿波国を開拓した天太玉命の御孫〈初代 神武天皇の御代〉天富命(アメノトミノミコト)が 忌部氏の祖神 天太玉命(アメノフトダマノミコト)を祀ったのに始まるとされます その後 猿田彦大神が合祀され 平安期には延喜式の名神大社として 中世以降は 阿波国一之宮とされる由緒ある古社です

天石門別八倉比賣神社(徳島市国府町)

天石門別八倉比賣神社(あまのいわとわけやくらひめじんじゃ)は 杉尾山(標高120m)の上に鎮座し 杉尾大明神と呼称されていました 明治3年(1870)に現号に改称していますが 地元では今でも「杉尾さん」と呼ばれて親しまれています 阿波一之宮とされる式内社「天石門別八倉比賣神社(大 月次 新嘗)」の論社でもあります

古烏神社(阿南市)

古烏神社(こがらすじんじゃ)は 現在 阿南市宝田町に鎮座する正八幡神社の境外社です 927年12月編纂の『延喜式神名帳(engishiki jimmeicho)』には 阿波国に50座が所載されますが その内の1座「建比賣神社(Takehime no kamino yashiro)」に比定されている格式高い神社です

上一宮大粟神社(神山町神領)

上一宮大粟神社(かみいちのみやおおあわじんじゃ)は 御祭神として 古事記に記載されている゛大宜都比売命(おほげつひめのみこと)゛゛を祀ります 粟国(阿波)を開かれた祖神で 五穀養蚕の神として古代から農耕を守り生命の糧を恵み続けられています

一宮神社(徳島市一宮町)

一宮神社(いちのみやじんじゃ)は 元々は阿波国一之宮であった上一宮大粟神社(名西郡神山町)の分祠として 平安時代後期に国府の近くであったこの地に下一宮として祀られて 阿波国一之宮とされていました しかし 室町時代以降は 細川氏の台頭とともに 大麻比古神社が阿波国一之宮となっていきます

西照神社(美馬市) 

西照神社(にしてるじんじゃ)は 厄除の総本宮とされていて・「夜を統べる月神さま」月読尊(tsukiyomi no mikoto)を祀ります・平安時代の若き僧「弘法大師(空海)」も修行に励んだ霊峰とされ 香川県(讃岐国)と徳島県(阿波国)の県境にある大滝山(946m)に鎮座します

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