和泉国 式内社 62座(大1座(月次新嘗)・小61座(並官幣))について

和泉國(いづみのくに)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉朝廷により編纂された『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』所載されている官社〈延喜式内社〉の事で 和泉国には 62座(大1座(月次新嘗)・小61座(並官幣))の神々が 坐します

和泉国(いつみのくに)について

和泉国(Itsuminokuni)は  令制国の一つ畿内に属する
現在の大阪府南西部(大和川以南)

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天平宝字7575月8日 河内国(かはちのくに)から 和泉国〈現在の大阪府南西部(大和川以南)〉が分立する

平安中期900年頃以降11世紀中期までは 須恵器(すえき)の大生産地
中世には 堺の鉄砲が名高

明治4年(1871)の廃藩置県で 7月に岸和田県と伯太県となり 11月に堺(さかい)県
明治14年(1881)に大阪府に併合される

目次

和泉国 62座(大1座(月次新嘗)・小61座(並官幣))

・大社  1座は 1社 名神大社の大鳥郡 大鳥神社
・小社61座は 52社
・ 計62座は 53社

※座は神柱数 社は神社数

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大鳥郡(をほとりの こおり) 24座(大1座・小23座)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

大鳥神社(名神大 月次 新嘗)(おほとり かみのやしろ)

・大鳥大社(堺市)


山井神社(鍬靫)(やまのいの かみのやしろ)

・櫻井神社に合祀(堺市)

大鳥神社(鍬靫)(おほとりの かみのやしろ)

・大鳥北濱神社(堺市)

美多彌神社(みたみの かみのやしろ)

・美多彌神社(堺市南区鴨谷台)

押別神社(おしはけの かみのやしろ)

・大鳥美波比神社に合祀(大鳥大社 境内)

生國神社(鍬靫)(いくくにの かみのやしろ)

・廃絶したとされます

〈参考〉船待神社(堺市堺区西湊町)

〈参考〉開口神社(堺市堺区甲斐町東)

火電神社(いなひかりの かみのやしろ)

愛宕神社(堺市中区福田)
火電神社の古社跡地

・陶荒田神社(堺市中区上之)
火電神社 現在の合祀先〉

石津太社神社(いはつたの かみのやしろ)

・石津太神社(堺市西区浜寺石津町中)

・石津神社(堺市堺区石津町)

等乃伎神社(鍬靫)(とのきの かみのやしろ)

・等乃伎神社(高石市取石)

蜂田神社(鍬)(はちたの かみのやしろ)

・蜂田神社〈鈴の宮〉(堺市中区八田寺町)

陶荒田神社二座(鍬)(すえのあらたの かみのやしろ ふたくら)

・陶荒田神社(堺市中区上之)

國神社(くにの かみのやしろ)

・国神社 古社地(堺市 南区 鉢ヶ峯寺)

・櫻井神社に合祀(堺市)

鴨田神社(かもた かみのやしろ)

〈多治速比売神社 右殿 鴨神社〉
・多治速比賣神社〈荒山宮〉(堺市南区宮山台)

髙石神社(たかいしの かみのやしろ)

・高石神社(高石市高師浜)

大鳥美波比神社(おほとりみはひの かみのやしろ)

・大鳥美波比神社(大鳥大社 境内)

多治速比賣命神社(たちはやひめの かみのやしろ)

・多治速比賣神社〈荒山宮〉(堺市南区宮山台)

大鳥井瀬神社(おほとりヰせの かみのやしろ

・住吉 大鳥 両大社 宿院頓宮(堺市)

大鳥浜神社(鍬)(おほとりはまの かみのやしろ)

・大鳥羽衣濱神社(高石市羽衣)

坂上神社(さかのうへの かみのやしろ)

〈多治速比賣命神社 左殿 坂上神社〉
・多治速比賣神社〈荒山宮〉(堺市南区宮山台)

開口神社(あきくちの かみのやしろ)

・開口神社(堺市堺区甲斐町東)

櫻井神社(さくらヰの かみのやしろ)

・櫻井神社(堺市)

大歳神社(貞・鍬)(をほとしの かみのやしろ)

〈等乃伎神社に合祀 大歳神社(高石市西取石)〉
・等乃伎神社(高石市取石)

日部神社(ひへの かみのやしろ)

・日部神社(堺市西区草部)

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和泉郡(いつみの こおり) 28座(並小)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

男乃宇刀神社二座(をのうとの かみのやしろ)

・男乃宇刀神社(和泉市仏並町)

博多神社(はかたの かみのやしろ)

・伯太神社(和泉市伯太町)

夜疑神社(やきの かみのやしろ)

・夜疑神社(岸和田市中井町)

泉穴師神社二座(いつみあなしの かみのやしろ)

・泉穴師神社(泉大津市豊中町)〈和泉國二之宮〉

兵主神社(ひようずの かみのやしろ)

・兵主神社(岸和田市西之内町)

粟神社(あはの かみのやしろ)

・大津神社(泉大津市若宮町)
〈大津神社に合祀 粟神社(泉大津市式内町)〉

・粟神社跡(泉大津市式内町)
〈大津神社に合祀 粟神社の旧鎮座地〉

曽禰神社(そねの かみのやしろ)

・曾禰神社(泉大津市曽根町)

泉井上神社(いつみヰのへの かみのやしろ)

・泉井上神社(和泉市府中町)

阿理莫神社(ありほの かみのやしろ)

・阿理莫神社〈久保神社〉(貝塚市久保)

山直神社(やまなをの かみのやしろ)

・山直神社(岸和田市内畑町)

矢代寸神社二座(やしろきの かみのやしろ ふたくら)

・矢代寸神社(岸和田市八田町)

穂椋神社(ほくらの かみのやしろ)

・池田春日神社(和泉市三林町)
〈大正4年 春日神社に合祀 穂椋神社(和泉市和田町小倉山)〉

・金刀比羅宮(和泉市和田町)
〈春日神社に合祀 穂椋神社(和泉市和田町小倉山)の旧鎮座地〉

・菅原神社〈穂椋神社〉(岸和田市三田町)

和泉神社(いつみの かみのやしろ)

〈和泉神社(和泉市府中町)泉井上神社の境内〉
・泉井上神社(和泉市府中町)

楠本神社(くすもとの かみのやしろ)

・楠本神社(岸和田市包近町)

淡路神社(あはちの かみのやしろ)

・淡路神社(岸和田市摩湯町)

意賀美神社(おかみの かみのやしろ)

・意賀美神社(岸和田市土生滝町)

波多神社(はたの かみのやしろ)

・波多神社(岸和田市畑町)

・〈波多神社(岸和田市畑町)を 山直神社に合祀との伝承あり
山直神社(岸和田市内畑町)

積川神社五座(貞積川以下加・鍬)(つみかはの かみのやしろ いつくら)

・積川神社(岸和田市積川町)〈和泉國四之宮〉

丸笠神社(まるかさの かみのやしろ)

・丸笠神社(和泉市伯太町)

舊府神社(鍬)(ふるふの かみのやしろ)

・旧府神社(和泉市尾井町)

聖神社(鍬)(ひしりの かみのやしろ)

・聖神社(和泉市王子町)〈和泉國三之宮〉

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日根郡(ひねの こおり) 10座(並小)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

男神社二座(を かみのやしろ ふたくら)

・浜宮〈旧 鎮座地〉
・男神社(泉南市男里)

神前神社(かむさきの かみのやしろ)

・脇浜戎大社(貝塚市脇浜)
〈高靇神社に合祀されている神前神社〉

火走神社(ひはしり かみのやしろ)

・火走神社(泉佐野市大木)

日根神社(鍬靫)(ひねの かみのやしろ)

・日根神社(泉佐野市日根野)〈和泉國五之宮〉

加支多神社(鍬靫)(かきたの かみのやしろ)

・加支多神社(泉佐野市鶴原)

・南近義神社(貝塚市王子)
〈南近義神社に合祀 加支多神社(大字王子字貝田社)〉

波太神社(はたの かみのやしろ)

・波太神社(阪南市石田)

國玉神社(くにたまの かみのやしろ)

・國玉神社(泉南郡岬町深日)

意賀美神社(くかみの かみのやしろ)

・意賀美神社(泉佐野市上之郷)

比賣神社(鍬)(ひめかみのやしろ)

・比賣神社(泉佐野市日根野)〈日根神社の境内〉

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畿内に鎮座する 658座『延喜式神名帳』の所載一覧 に戻る

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世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」のクライテリア(iii)として「古代から今日に至るまで山岳信仰の伝統を鼓舞し続けてきた 頂上への登拝と山麓の霊地への巡礼を通じて 巡礼者はそこを居処とする神仏の霊能を我が身に吹き込むことを願った」と記されます

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大国主神(おほくにぬしのかみ)が 坐(ましま)す 古代出雲の神代の舞台へ行ってみたい 降積った時を振り払うように 神話をリアルに感じたい そんな私たちの願いは ”時の架け橋” があれば 叶うでしょう 『古事記(こじき)』〈和銅5年(712)編纂〉に登場する神話の舞台は 現在の神社などに埋もれています それでは ご一緒に 神話を掘り起こしましょう

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出雲国造(いつものくにのみやつこ)は その始祖を 天照大御神の御子神〈天穂日命(あめのほひのみこと)〉としていて 同じく 天照大御神の御子神〈天忍穂耳命(あめのほひのみこと)〉を始祖とする天皇家と同様の始祖ルーツを持ってる神代より続く家柄です 出雲の地で 大国主命(おほくにぬしのみこと)の御魂を代々に渡り 守り続けています

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宇佐八幡宮五所別宮(usa hachimangu gosho betsugu)は 朝廷からも厚く崇敬を受けていました 九州の大分宮(福岡県)・千栗宮(佐賀県)・藤崎宮(熊本県)・新田宮(鹿児島県)・正八幡(鹿児島県)の五つの八幡宮を云います

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行幸会は 宇佐八幡とかかわりが深い八ケ社の霊場を巡幸する行事です 天平神護元年(765)の神託(shintaku)で 4年に一度 その後6年(卯と酉の年)に一度 斎行することを宣っています 鎌倉時代まで継続した後 1616年 中津藩主 細川忠興公により再興されましたが その後 中断しています 

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對馬嶋(つしまのしま)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳』に所載されている 対馬〈対島〉の29座(大6座・小23座)の神社のことです 九州の式内社では最多の所載数になります 對馬嶋29座の式内社の論社として 現在 67神社が候補として挙げられています

-延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)
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