芹田神社(せりたじんじゃ)は 元は熊野神社と称し 慶長5年(1600)元禄末年(1704)遷座を行い 明治6年(1873)現在地に社殿再建 又 延喜式内社 丹波國氷上郡 芹田神社(せりたの かみのやしろ)は「鴨内の西南に「セドの宮」と称する大森あり 荒廃により 慶長八年(1603)宮の谷の熊野神社境内に遷座す」と云う

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目次
1.ご紹介(Introduction)
この神社の正式名称や呼ばれ方 現在の住所と地図 祀られている神様や神社の歴史について ご紹介します
【神社名(Shrine name)】
芹田神社(Serita shrine)
【通称名(Common name)】
【鎮座地 (Location) 】
兵庫県丹波市氷上町鴨内37
〈旧住所 兵庫県氷上郡氷上町鴨内宮ノ谷37〉
【地 図 (Google Map)】
【御祭神 (God's name to pray)】
《主》高雄神尊(たかおかみのみこと)

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【御神徳 (God's great power)】(ご利益)
【格 式 (Rules of dignity) 】
・『延喜式神名帳(engishiki jimmeicho )927 AD.』所載社
【創 建 (Beginning of history)】
延喜式内 芹田神社 由来の記
時維元禄の頃、この辺を豊岡県丹州由良村の鴨内村と呼んでいた、当所初代の庄屋を六兵衛という人が務めた、その頃 由良(今の北由良)に別所豊後守という士族あり一円を治めた
偶々元禄十三年元旦のこと、早朝降り積もった大雪の中を白馬に跨り六兵衛を尋ねられて、「この村に熊野大権現をお祀りしているか、実は昨夜夢枕に立たれ『この村に社を建て祀って呉れ』とのお告げがあった」と申された、そこで六兵衛は「社祠はないが手洗鉢所に大きな石を立てて熊野三社大権現様と村人が崇拝しております」と申し上げた。早速 豊後守は六兵衛を連れて山を上って見ると不思議にも一カ所だけ雪が無く地面が露出していたのであった。
豊後守は「ここだ、此處が神のお告げの所である」と言って六兵衛に神殿の建立を強く要請されて帰られたのであった。
六兵衛は早速村人を集めて相談し神殿の造成に取りかかった。当時としては多くの資財と人力を費やしての大事業である、六兵衛自らは周辺の所有する山林七尾七谷(約三町歩)を寄進したのである、これが今の本社殿と宮の谷風致林である
本社殿の造成と共に蔵王権現、ご神木(天照皇大神)、瀬戸宮、八幡宮、貴船宮、御霊宮、山の神、天王宮(牛馬の神)、正一位稲荷大明神を合祀された、
別に秋葉山社、大峯山社は、芦田宗左衛門氏が祭祀された
本社殿の完成は元禄十五年と本社殿棟札に残っている、因に六兵衛家の後継者てして芦田正夫が第二士五代目を相続している
ここに喜寿を記念して謹しんで延喜式内 芹田神社 社殿建立の由来を記るすとともに太鼓 (壹柄 )を奉納して、永く村の発展と氏子の繁栄と幸福を祈念する 合掌
平成二年十月吉辰 記録 宮垣 寶雄〔大正三五黄寅三月二日生 七十七歳〕割拝殿内額文より

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延喜式内社 沿革記
氷上郡には延喜式内社が十七社あり 延喜式は醍醐天皇 延喜五年秋八月より左大臣 藤原時平 勅を奉じて撰するところにして 延長五年十二月廿六日に成る
鴨内の西南に セドの宮 と称する大森あり 荒廃により 慶長八年 宮の谷の熊野神社境内に遷座す 丹波誌に芹田大明神 式内名神と記さる本殿覆い屋内 説明版より

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【由 緒 (History)】
由 緒
創立年不詳。
中古戦乱のさい、今の地へ遷座。
慶長8年(1603)、別所吉治、神託により熊野社を境内に遷座。
明治6年(1873)、村社に列せられる。
延喜式内社なり
2008 兵庫県神社庁HPより
https://www.hyogo-jinjacho.com/data/6308067.html
芹田神社(丹波市氷上町鴨内)
延喜5年(905)に創祀された古社である。
慶長5年(1600)と元禄末年(1704)に遷座を行い、明治6年(1873)現在地に今の社殿を再建した。それまで熊野神社と称していたが、延喜式内社 芹田神社として現在に至っている。
祭神は馴染みはあまりないが、高雄神命(タカノオノカミノミコト)であり、本殿脇には元文3年(1738)の銘のある立派な石灯籠がある。本殿のある方へ少し登って行く。本殿は一間社流れ造り銅板葺である。ここにある彫り物は、中央向拝に比較的狭い梁間に力強い竜の彫り物が目に入る。骨太の造りである。口を大きく広げ舌の先が鋭く突っ立っている。銅線の髭はないが“いらか”は太くて迫力がある。目の周りの赤色が鮮やか。中央に太い爪で宝珠を握っている。明治6年、7代目中井権次正次が倅8代目正胤を早く自立させるために合作して完成させたと思考される。
中井権次研究家 岸名経夫
丹羽新聞2016.09.08「中井一統 特集」より抜粋
https://tanba.jp/2016/09/%E8%8A%B9%E7%94%B0%E7%A5%9E%E7%A4%BE%EF%BC%88%E4%B8%B9%E6%B3%A2%E5%B8%82%E6%B0%B7%E4%B8%8A%E7%94%BA%E9%B4%A8%E5%86%85%EF%BC%89-2/
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【神社の境内 (Precincts of the shrine)】
・芹田神社 本殿覆い屋

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・芹田神社 本殿

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・〈本殿向かって右 境内社〉蔵王神社〔蔵王大権現〕

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・〈本殿向かって右〉御神木

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・〈本殿前〉狛犬

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・〈本殿向かって左 境内社〉2社
・三社合殿〔貴船神社《主》高龗神・芹田神社《主》高雄神尊・瀬戸神社《主》美都波能売命〕
・御霊神社

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・芹田神社 社壇石垣

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・手水舎・〈境内社〉八坂神社《主》須佐之男命

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・芹田神社 割拝殿

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・境内参道

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・二の鳥居〔両部鳥居〕

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・〈鳥居横の石段上 境内社〉稲荷神社

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・一の鳥居

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【神社の境外 (Outside the shrine grounds)】
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【この神社の予備知識(Preliminary knowledge of this shrine)】
この神社は 大和朝廷による編纂書〈六国史・延喜式など〉に記載があり 由緒(格式ある歴史)を持っています
〇『風土記(ふどき)』和銅6年(713)
『続日本紀』和銅6年(713)5月甲子の条が 風土記編纂の官命であると見られ 記すべき内容として下記の五つが挙げられています
『風土記(ふどき)』和銅6年(713)の特徴について
1.国郡郷の名(好字を用いて)
2.産物
3.土地の肥沃の状態
4.地名の起源
5.古老の伝え〈伝えられている旧聞異事〉
現存するものは全て写本です
『出雲国風土記』がほぼ完本
『播磨国風土記』、『肥前国風土記』、『常陸国風土記』、『豊後国風土記』が一部欠損した状態
〇『六国史(りっこくし)』
奈良・平安時代に編纂された官撰(かんせん)の6種の国史の総称
・『日本書紀』養老4年(720)完成
・『續日本紀』延暦16年(797)完成
・『日本後紀』承和7年(840)完成
・『續日本後紀』貞観11年(869)完成
・『日本文徳天皇実録』元慶3年(879)完成
・『日本三代實録』延喜元年(901)完成
〇『延喜式(えんぎしき)』延長5年(927)完成
平安時代中期に編纂された格式(律令の施行細則)全50巻 約3300条からなる
『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』(927年12月編纂)に所載〈This record was completed in December 927 AD.〉
『延喜式(Engishiki)律令の施行細則 全50巻』〈平安時代中期 朝廷編纂〉
その中でも巻9・10を『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』といい 当時〈927年12月編纂〉「官社」に指定された全国の神社(式内社)の一覧となっています
・「官社(式内社)」名称「2861社」
・「鎮座する天神地祇」数「3132座」
[旧 行政区分](Old administrative district)
(神様の鎮座数)山陰道 560座…大37(うち預月次新嘗1)・小523[旧 国 名 ](old county name)
(神様の鎮座数)丹波國 71座(大5座・小66座)
[旧 郡 名 ](old region name)
(神様の鎮座数)氷上郡 17座(並小)
[名神大 大 小] 式内小社
[旧 神社 名称 ] 芹田神社
[ふ り が な ](せりたの かみのやしろ)
[Old Shrine name](Serita no kaminoyashiro)
【原文参照】

国立公文書館デジタルアーカイブス 延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用
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【オタッキーポイント】(This is the point that Otaku conveys.)
あなたが この神社に興味が湧くような予備知識をオタク視点でご紹介します
『延喜式神名帳927 AD.』に「せりたの かみのやしろ」と称する神社について
延喜式内社 丹波國 氷上郡 芹田神社(せりたの かみのやしろ)
・芹田神社(丹波市氷上町鴨内)
・大武神社(丹波市春日町鹿場)
延喜式内社 出雲國 大原郡 西利太神社(せりたの かみのやしろ)
・西利太神社(雲南市大東町清田)
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【神社にお詣り】(Here's a look at the shrine visit from now on)
この神社にご参拝した時の様子をご紹介します
JR福知山線 石生駅から北上して約10.8km 車での所要時間は17~20分程度
加古川に沿うように走る県道7号を北上していきます

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県道282号へ右折〔東〕へ 下田倉池という溜池があり この辺りで左手〔北側〕の山へと向かっていくと参道があります

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芹田神社(丹波市氷上町鴨内)に参着

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一礼をして一の鳥居をくぐると すぐに二の鳥居があり 二の鳥居の向かって左には 稲荷の朱鳥居が山の斜面へと続いています
参道は 杉木立の中に続いています

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二の鳥居をくぐり抜けると 割拝殿となります

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割拝殿内には 奉納された絵馬が掲げられています
又 芹田神社は明治時代以前は 熊野神社と呼ばれていたとの事
当時の社号「熊野大権現」の扁額も掲げられています

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割拝殿内から 本殿が祀られている 石垣の上の社壇へと進みます

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石垣の上の社壇には
中央には本殿覆い屋の中に本殿
向って右に〈境内社〉蔵王神社と御神木
向って左に〈境内社〉三社合殿・御霊神社
が祀られています

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本殿にすすみます

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賽銭をおさめ お祈りをします
ご神威に添い給うよう願いながら礼 鎮まる御祭神に届かんと かん高い柏手を打ち 両手を合わせ祈ります

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本殿の龍の彫刻は 中井権次一統の作と云われます

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本殿の覆い屋の内に 祭神などの説明板があります

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向って右に〈境内社〉蔵王神社と御神木
御神木の根元にも拝所が設けられています

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社殿に一礼をして 境内を割拝殿へと戻ります

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割拝殿を抜けて参道を戻ります

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【神社の伝承】(I will explain the lore of this shrine.)
この神社にかかわる故事や記載されている文献などをご紹介します
『神社覈録(Jinja Kakuroku)〈明治3年(1870年)〉』に記される伝承
式内社 芹田神社について 所在・祭神は詳らかでない と記しています
【抜粋意訳】
芹田神社
芹田は世利多と訓べし
○祭神在所詳ならず
類社
出雲國大原郡 西利太神社
【原文参照】

鈴鹿連胤 撰 ほか『神社覈録』下編 ,皇典研究所,1902. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/991015
『神祇志料(Jingishiryo)』〈明治9年(1876)出版〉に記される内容
式内社 芹田神社について 所在は゛今 鴨內村字宮谷にあり、゛〈現 芹田神社(丹波市氷上町鴨内)〉と記しています
【抜粋意訳】
芹田(セリタノ)神社、
今 鴨內村字宮谷にあり、〔神社明細帳、豊岡縣式社取調書、〕
【原文参照】

栗田寛 著『神祇志料』第15−17巻,温故堂,明9-20. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/815497
『特選神名牒(Tokusen Shimmyo cho)〈明治9年(1876)完成〉』に記される伝承
式内社 芹田神社について 所在は゛鴨内村字宮ノ谷(氷上郡幸世村大字鴨內)゛〈現 芹田神社(丹波市氷上町鴨内)〉と記しています
ただし゛本社所在 鹿場村と鴨内村にありと云ひて一定せず 鹿場村は大武神社と稱し 社地の字を芹田伊森と云ひ゛とあり〈現 大武神社(丹波市春日町鹿場)〉も論社として挙げています
【抜粋意訳】
芹田神社
祭神 芹田物部
今按 祭神 芹田物部とあるは芹田神社の名によりて 二十五物部の內 芹田物部ならんとみだりに云出たる說なるべし
祭日 十一月二十二日
社格 村社所在 鴨内村字宮ノ谷(氷上郡幸世村大字鴨內)
今按 本社所在 鹿場村と鴨内村にありと云ひて一定せず
鹿場村は大武神社と稱し 社地の字を芹田伊森と云ひ 延寶七年山検地帳に字芹田とありて 神供田とするのみ 其他證とすべきものなし
鴨内村の西南に セドの宮 と稱する大森あり 當社の舊趾なり 中古荒廃を以て 宮の谷に遷座 慶長八年 熊野社境内に遷座す 丹波志に芹田大明神 式内名神 鴨内村と記し 寛政二年棟札に奉再建 芹田大明神云々とみえ
豊岡縣考案記に兩村 式社を争へども鴨内村正しかるべしと云り 故今之に従ふ
【原文参照】

教部省 編『特選神名牒』,磯部甲陽堂,1925. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1919019
芹田神社(丹波市氷上町鴨内)に「拝 (hai)」(90度のお辞儀)

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