鴨神社(かもじんじゃ)は 京都上加茂大明神の御分社として 明治初年迄は京都上加茂神社の社家松下氏 西池氏の両家が社務を統理し 本村で高百五十石を領し その収納で運営にあたっていた 延喜式内社 備前國赤坂郡 鴨神社三座(かもの かみのやしろ みくら)の論社です

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目次
1.ご紹介(Introduction)
この神社の正式名称や呼ばれ方 現在の住所と地図 祀られている神様や神社の歴史について ご紹介します
【神社名(Shrine name)】
鴨神社(Kamo shrine)
【通称名(Common name)】
別名 雷神社(いかずちじんじゃ)
【鎮座地 (Location) 】
岡山県赤磐市仁堀西678
〈旧住所 赤磐郡吉井町仁堀西678〉
【地 図 (Google Map)】
【御祭神 (God's name to pray)】
《主》別雷神(わけいかずちのみこと)
【御神徳 (God's great power)】(ご利益)
・古来 雷除けの神

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【格 式 (Rules of dignity) 】
・『延喜式神名帳(engishiki jimmeicho )927 AD.』所載社
【創 建 (Beginning of history)】
鴨神社 カモジンジャ
由緒
本神社は延喜式内の古社で、京都上加茂大明神の御分社として、明治初年迄は京都上加茂神社の社家松下氏、西池氏の両家が社務を統理し、本村で高百五十石を領し、その収納で運営にあたったが、明治維新以来社家は廃止せられ、当地に社掌を置き、造営等総て氏子の負担となった。
当神社は古来雷除けの神として尊敬厚く、毎年五月三日の雷除祈願祭には、近郷近在からの参拝が多い。
【由 緒 (History)】
『吉備群書集成』第壹輯〈昭和8年〉に記される内容
【抜粋意訳】
加茂神社 仁堀西村。
創造時代不詳。延喜式神名曰、鴨神社三座と云是なり。
前は京都加茂神主 松下三位事務を勤しか、勅勘の後、寺社奉行司之。今に松下氏に百五十石御寄附の地有り。
【原文参照】

吉備群書集成刊行会 編『吉備群書集成』第壹輯,吉備群書集成刊行会,昭和8. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1912972
【神社の境内 (Precincts of the shrine)】
・〈境内社〉稲荷社
・〈境内社〉祠
【神社の境外 (Outside the shrine grounds)】
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この神社の予備知識(Preliminary knowledge of this shrine)
この神社は 大和朝廷による編纂書〈六国史・延喜式など〉に記載があり 由緒(格式ある歴史)を持っています
〇『風土記(ふどき)』和銅6年(713)
『続日本紀』和銅6年(713)5月甲子の条が 風土記編纂の官命であると見られ 記すべき内容として下記の五つが挙げられています
『風土記(ふどき)』和銅6年(713)の特徴について
1.国郡郷の名(好字を用いて)
2.産物
3.土地の肥沃の状態
4.地名の起源
5.古老の伝え〈伝えられている旧聞異事〉
現存するものは全て写本です
『出雲国風土記』がほぼ完本
『播磨国風土記』、『肥前国風土記』、『常陸国風土記』、『豊後国風土記』が一部欠損した状態
〇『六国史(りっこくし)』
奈良・平安時代に編纂された官撰(かんせん)の6種の国史の総称
・『日本書紀』養老4年(720)完成
・『續日本紀』延暦16年(797)完成
・『日本後紀』承和7年(840)完成
・『續日本後紀』貞観11年(869)完成
・『日本文徳天皇実録』元慶3年(879)完成
・『日本三代實録』延喜元年(901)完成
〇『延喜式(えんぎしき)』延長5年(927)完成
平安時代中期に編纂された格式(律令の施行細則)全50巻 約3300条からなる
『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』(927年12月編纂)に所載〈This record was completed in December 927 AD.〉
『延喜式(Engishiki)律令の施行細則 全50巻』〈平安時代中期 朝廷編纂〉
その中でも巻9・10を『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』といい 当時〈927年12月編纂〉「官社」に指定された全国の神社(式内社)の一覧となっています
・「官社(式内社)」名称「2861社」
・「鎮座する天神地祇」数「3132座」
[旧 行政区分](Old administrative district)
(神様の鎮座数)山陽道140座…大16(うち預月次新嘗4)・小124[旧 国 名 ](old county name)
(神様の鎮座数)備前國 26座(大1座・小25座)
[旧 郡 名 ](old region name)
(神様の鎮座数)赤坂郡 6座(並小)
[名神大 大 小] 式内小社
[旧 神社 名称 ] 鴨神社三座
[ふ り が な ](かもの かみのやしろ みくら)
[Old Shrine name](Kamo no kaminoyashiro)
【原文参照】

国立公文書館デジタルアーカイブス 延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用
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【オタッキーポイント】(This is the point that Otaku conveys.)
あなたが この神社に興味が湧くような予備知識をオタク視点でご紹介します
備前国には延喜式内社として 赤坂郡・津髙郡・兒嶋郡に鴨神が祀られています
備前国 延喜式内社の内 鴨神を祀る 式内社とその論社について
延喜式内社 備前國邑久郡 片山日子神社(かたやまひこの かみのやしろ)の論社
『神祇志料』『特選神名牒』などには「賀茂族類の神なる事著し」とあり 賀茂神に由縁あると記しています
・片山日子神社(瀬戸内市長船町土師)
延喜式内社 備前國赤坂郡 鴨神社三座(かもの かみのやしろ みくら)の論社
・鴨神社(赤磐市仁堀西)
・鴨布勢神社(赤磐市上仁保)
・鴨布勢神社(赤磐市多賀)
・片山神社(赤磐市由津里)
延喜式内社 備前國津高郡 鴨神社(かもの かみのやしろ)の論社
・鴨神社(吉備中央町上加茂)
延喜式内社 備前國兒嶋郡 鴨神社(かもの かみのやしろ)の論社
・鴨神社(玉野市長尾)
・加茂神社(玉野市木目)
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【神社にお詣り】(Here's a look at the shrine visit from now on)
この神社にご参拝した時の様子をご紹介します
JR津山線 建部駅からR484号経由で北東方向へ約12.5km 車での所要時間は15~16分程度
又 備前國一之宮である「石上布都魂神社(赤磐市)」から県道255号経由で北東方向へ約4.2km 車での所要時間は7~10分程度の赤磐市仁堀西に鎮座しています
合せてお参りされることをお勧めします
延喜式内社 備前國赤坂郡 石上布都之魂神社(いそのかみのふつのみたまの かみのやしろ)
・石上布都之魂神社 奥の院 と 本殿 の記事を参照
鴨神社(赤磐市仁堀西)に参着
参道と鳥居は 東を向いています

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一礼をして 鳥居をくぐり抜け参道を上がって行くと 森の中に開けた境内があり 社殿の横方向に出ます 社殿は南方向を向いていたと想います
社殿の後方には〈境内社〉稲荷神社が祀られています

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拝殿の兩前〔東西の前〕には 一つの根から3本の幹として 分枝している「御神木 三本杉」の大木が各々生えています

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鴨神社の三本杉
仁堀西字馬場
天然記念物拝殿の束西にあるつ三本杉と称する巨木で
東株は 目通り四m 高さ二十八m
西株は 目通り四・五m 高さ二十一m樹齢は共に三百五十年と推定され 特に三幹の杉として珍しい
昭和五十九年二月指定 赤磐市教育委員会
現地案内板より

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拝殿にすすみます

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賽銭をおさめ お祈りをします
ご神威に添い給うよう願いながら礼 鎮まる御祭神に届かんと かん高い柏手を打ち 両手を合わせ祈ります

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古来 雷除けの神で有名な神社とのことで
拝殿には「雷除」の御札とお守りの案内板がありました

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拝殿の奥には 御垣に囲まれいて本殿が鎮座しています

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社殿に一礼をしてから 参道を戻ります

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【神社の伝承】(I will explain the lore of this shrine.)
この神社にかかわる故事や記載されている文献などをご紹介します
『神社覈録(Jinja Kakuroku)〈明治3年(1870年)〉』に記される伝承
式内社 鴨神社三座について 所在は゛仁堀西村に在す、゛〈現 鴨神社(赤磐市仁堀西)〉と記しています
【抜粋意訳】
鴨神社三座
鴨は賀茂と訓べし
○祭神 山城國賀茂上下三座歟
〇仁堀西村に在す、
〇當國 津高郡 鴨神社、兒島郡 鴨神社あり、
備陽國誌に、前は京都賀茂神主松下氏 事務を勤めしが、勅勘の後 寺社奉行司 之と云り、
〔連胤〕按るに、賀茂注進雜記附錄に、壽永二年十一月四日、別當社領 山田竹原等庄の事につけて、備前國在廳官人等に院宣の下文、」
また同三年四月廿四日、別當社領 庄園事につきての同下文に、備前國 山田庄 竹原庄とみえたり、其山田竹原の地理は、いまだ考へねども、當國に彼神領ありしは此邊にやあらむ、さては當社三座にて、後世まて彼社司の事務したるにても、由綠ある事しられたり、
類社
山城國愛宕郡 賀茂別雷神社の條見合すべし社領
高百五十石、池田家寄附、國人 平賀某云、社領百五十石の内、百石松下氏・五十石西池氏 所務也、西池は仁保里 鴨神社の社人には預らず、造營も松下一人百石石の内を以てするといふ、
【原文参照】

鈴鹿連胤 撰 ほか『神社覈録』下編 ,皇典研究所,1902. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/991015
『神祇志料(Jingishiryo)』〈明治9年(1876)出版〉に記される内容
式内社 鴨神社三座について 所在は゛今 輕部郷仁堀西村鴨谷に在り、゛〈現 鴨神社(赤磐市仁堀西)〉と記しています
【抜粋意訳】
鴨(カモノ)神社三座、
今 輕部郷仁堀西村鴨谷に在り、〔備前國志、備前式社考、神名帳打聞、備前式內書上〕
盖 賀茂御祖神、賀茂別雷神を祀る、〔参酌延喜式、神名帳頭注、〕
凡 山城賀茂社司 賀茂縣主氏、世々本社の事を掌る、〔備前國志、神名帳打聞、〕
【原文参照】

栗田寛 著『神祇志料』第18−21巻,温故堂,明9-20. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/815498
『特選神名牒(Tokusen Shimmyo cho)〈明治9年(1876)完成〉』に記される伝承
式内社 鴨神社三座について 所在は゛仁堀西村〔字 馬場〕 (赤磐郡仁堀村大字馬場 )゛〈現 鴨神社(赤磐市仁堀西)〉と記しています
【抜粋意訳】
〇赤坂郡六座 並小
鴨神社三座
祭神
鴨建角身命
玉依日賣命
鴨別雷命今按 注進狀に 當社は往昔より 山城國 上賀茂神社 舊神官 松下 從五位家にて 累代 社務取扱ひ來りしを 明治四年五月御改正になれりとある松下氏の社務を預るにて 本社の祭神もいと明か也
祭日 十月廿九日
社格 村社所在 仁堀西村〔字 馬場〕 (赤磐郡仁堀村大字馬場 )
【原文参照】

教部省 編『特選神名牒』,磯部甲陽堂,1925. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1919019

教部省 編『特選神名牒』,磯部甲陽堂,1925. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1919019
鴨神社(赤磐市仁堀西)に「拝 (hai)」(90度のお辞儀)

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