玉﨑神社(中原)「玉前神社(一宮町)」の本宮であると云われます

玉﨑神社(たまさきじんじゃ)は 長生郡一宮町玉前神社(一宮町)の本宮であると云われています 1200年以上前西方より渡ってきた物部氏一族が 和泉浦に創建した歴史ある古社で かつては安房神社 香取神社と並び房総の3大神社と称されたと伝わります 現在でも913日に行われる十二社祭りの本宮にあたります

目次

1.ご紹介(Introduction)

 この神社の正式名称や呼ばれ方 現在の住所と地図 祀られている神様や神社の歴史について ご紹介します

【神社名(Shrine name

玉﨑神社Tamasaki Shrine)
(たまさきじんじゃ)

 [通称名(Common name)]

玉崎様(たまさきさま) 

【鎮座地 (Location) 

千葉県夷隅郡岬町中原3628

 [  (Google Map)]

【御祭神 (God's name to pray)】

《主》鵜葺草葺不合命Ugayafukiaezu no mikoto)
《配》豊玉姫尊Toyotamahime no mikoto)

【御神格 (God's great power)】(ご利益)

【格  (Rules of dignity)

『延喜式神名帳Engishiki jimmeicho)所載社
 〈玉前神社(一宮町)の本宮とも伝わる〉《参考論社》

【創  (Beginning of history)】

・創建不詳

玉﨑神社 

鎮座地 千葉県夷隅郡岬町中原三六二八番地

 
豊玉毘賣命(とよたまひめのみこと)(神話で知らる山幸彦神の妻神)
鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)(神武天皇の父神)

例祭日 九月十三日

沿
当神社は 物部系氏族之を創建しまつり、往古 夷隅川辺のまほらに鎮座し、大同2年(平城天皇御代)今よりし1886年前 大宮(現 椎木内鎮座せし為地名となれり)地区へ遷座されました

然るに 天正18年(後陽成天皇御代 関白秀吉公時)今より403年前兵火の災に遭ひ、よって假宮を営み、寛永11年(明正天皇御代 3代将軍 家光公時)本殿等 再造営されました
而うして  宝永4年(東山天皇御代 5代将軍 綱吉公時)今よりし286年前に至り、此の地へと再遷座されました。

中世期には社殿、中社、小社、樓閣、斎屋も列なり、猶 近郷なる万木城外5城の祈願所ともなり  篤尊崇されました
近世期迄 神内あまた仕え侍ぶり、古記にも残る謂所 山内郷4社に於ける元宮にして、過去 国学4大人の一人 篤胤翁の逗留を始め遡りても諸士、諸雅、訪なひ、昭和御代迄 祭礼日には、幕末三筆の一人 米庵書伯揮毫す、豪壮無比の大幟もはためきました。
秘むる史に蝉騒も椎の實も降る此のお庭、現社殿、霊神社、神輿庫、社務所は氏子総ての赤誠により昭和4年に造営されました。

御神歌(古事記上つ巻)
赤玉は緒さへ光れど 白玉の君が装し貴しありけり

平成癸酉 5年8月吉日 和泉 中原 両区氏子 建立

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【由  (History)】

玉崎神社は1200年以上前 西方より渡ってきた物部氏一族が 和泉浦に創建した歴史ある古社で、かつては安房神社、香取神社と並び房総の3大神社と称されました。
913日に行われる十二社祭りの本宮にあたります。
その昔、玉の浦と呼ばれた九十九里浜の最南端の太東埼の由縁から「玉崎神社」と呼ばれました。
自然災害や戦火により1707 現在の地へ還座されました

上総十二社祭り保存会青年部HPより
http://jyuunisya.sakura.ne.jp/matsuri/%E7%8E%89%E5%B4%8E%E7%A5%9E%E7%A4%BE%EF%BC%88%E4%B8%AD%E5%8E%9F%E3%83%BB%E5%92%8C%E6%B3%89%EF%BC%89/ 

【境内社 (Other deities within the precincts)】

二霊神社《主》吉野四郎右衛門《合》森内蔵之助

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・琴平神社

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この神社の予備知識(Preliminary knowledge of this shrine)

この神社は 由緒(格式ある歴史)を持っています

『延喜式Engishiki)』巻3「臨時祭」中の「名神祭」の条 285座

延喜式Engishiki)律令の施行細則 全50巻』〈平安時代中期 朝廷編纂

延喜式巻第3は『臨時祭〈・遷宮天皇の即位や行幸国家的危機の時などに実施される祭祀〉です
その中で名神祭Myojin sai)』の条に 国家的事変が起こり またはその発生が予想される際に その解決を祈願するための臨時の国家祭祀「285座」が記されています

名神祭における幣物は 名神一座に対して 量目が定められています

座別に
絁(アシギヌ)〈絹織物〉5尺
綿(ワタ)1屯
絲(イト)1絇
五色の薄絁(ウスアシギヌ)〈絹織物〉各1尺
木綿(ユウ)2兩
麻(オ)5兩

嚢(フクロ)料の薦(コモ)20枚若有り(幣物を包むための薦) 

大祷(ダイトウ)者〈祈願の内容が重大である場合

加えるに 
絁(アシギヌ)〈絹織物〉5丈5尺 
絲(イト)1絇を 布1端に代える

玉前神社(タマササノカミノヤシロ) 一座 上總国(カズサノクニ)

【原文参照】国立公文書館デジタルアーカイブス『延喜式巻3-4』臨時祭 名神祭 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫

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『延喜式神名帳Engishiki Jimmeicho)(927年12月編纂)に所載
(Engishiki JimmeichoThis record was completed in December 927 AD.

延喜式Engishiki)律令の施行細則 全50巻』〈平安時代中期 朝廷編纂
その中でも910を『延喜式神名帳Engishiki Jimmeicho)といい 当時927年12月編纂「官社」に指定された全国の神社式内社の一覧となっています

「官社(式内社)」名称「2861
・「鎮座する天神地祇」数「3132座」

[旧 行政区分](Old administrative district)
(神様の鎮座数)東海道 731座…大52(うち預月次新嘗19)・小679
[旧 国 名 ](old county name)
(神様の鎮座数)上総国 5座(大1座・小4座)
[旧 郡 名 ](old region name)
(神様の鎮座数)埴生郡 1座(大)
[名神大 大 小] 式内名神大社

[旧 神社 名称 ] 玉前神社(名神大)
[ふ り が な ]たまさき の かみのやしろ)(みょうじんだい)
[Old Shrine name]Tamasaki no kamino yashiro)(Myojindai) 

https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用
【原文参照】国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫

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【オタッキーポイント】Points selected by Japanese Otaku)

あなたが この神社に興味が湧くような予備知識をオタク視点でご紹介します

天道の道について

玉﨑神社(中原)境内案内には 次のように書かれています

天道の道

いすみ市中原の玉崎神社は、春分の日、秋分の日、日の光が真東から昇り
富士山----元伊勢----出雲大社----日御崎神社へ一直線に進む天道の道の出発点にあたります

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玉﨑神社(中原)は 長生郡一宮町玉前神社(一宮町)」の本宮とも云われています

玉前神社(一宮町)には「御来光の道」というものがあり 非常に似ています

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軌道を見ると 本宮と伝わる当神社「玉﨑神社(中原)」の方がイメージしやすいように感じます
比較できるようにグーグルマップを作成しました

https://www.google.com/maps/d/u/0/edit?mid=1GN1WBWeqb9a8V4aIqpv3WJ1P3kQUXabp&ll=34.8726691502714%2C135.6790942914092&z=7

・玉前神社(一宮町)

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神社にお詣り(For your reference when visiting this shrine)

この神社にご参拝した時の様子をご紹介します

JR外房線 太東駅から東に約2.5km 車7分程度
かつて湖であったであろう平坦な水田地帯を進みます

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狭い道を進み どうやら神社の裏手の駐車場に着いてしまったようです
駐車場からスロープがあり その前に竹笹に注連縄があり 深く一礼をして進みます

玉﨑神社Tamasaki Shrine)に参着

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スロープを上がると 直ぐに社殿の横に出てしまいました 拝殿 幣殿 本殿と続く立派な社殿です

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境内には石畳みの参道があり 一先ず入口に向かいます

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参道からの境内への入口方向へ進むと 下に参道と鳥居が見えます
手水舎も境内にありますので こちらからお詣りを始めます

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境内の右手に手水舎があり 清めます
その後ろの鬱蒼とした森に階段があり 鳥居が建っています 一礼をして鳥居をくぐると社号標「琴平神社」とあり 老木に囲まれた神聖な空間〈古社地のような佇まい〉に石の祠が鎮座しています

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賽銭をおさめ お祈りをします 
ご神威に添い給うよう願いながら礼 鎮まる御祭神に届かんと かん高い柏手を打ち 両手を合わせ祈ります

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境内に戻ると 石灯篭の間に「茅の輪」があり これをくぐり抜けて
拝殿にすすみます 

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扁額には「玉崎神社」とあり 見事な彫刻が施されています

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賽銭をおさめ お祈りをします 
ご神威に添い給うよう願いながら礼 鎮まる御祭神に届かんと かん高い柏手を打ち 両手を合わせ祈ります

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本殿向かって左手には 境内社がありお詣りをします

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岬町指定文化財 天然記念物 とされている椎の木 境内の群生地と御神木があり 拝します

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社殿を左右から 拝します

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社殿と境内に一礼をして 駐車場へのスロープを戻ります

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神社の伝承(A shrine where the legend is inherited)

この神社にかかわる故事や記載されている文献などをご紹介します

『日本三代実録(Nihon Sandai Jitsuroku)』延喜元年(901年)成立 に記される伝承

玉崎神(タマサキノカミ)と表記され 神階の奉授が記されています

【意訳】

貞観10年(868)7月27日 戊午

(サズク)に

伊豆国 
4位下 三島神 3

上総国
5位上 5 玉崎神(タマサキノカミ)に 4位下

飛騨国従5位上 水無神 5

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【意訳】

元慶元年(877年)5月17日 丁巳

(サズク)に
上総国(カズサノクニ)
4位上 5 玉埼神(タマサキノカミ)に 4位上

5位上 5
姉前神 島穴神 飫富神 橘樹神
 5位下 

5位下 神氏神 5

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【意訳】

元慶8年(884年)7月15日 癸酉

(サズク)に
武蔵国
5位上 6 畔切神 4位下
5位上 小野神 5位上

上総国(カズサノクニ)
4位下 5 玉崎神(タマサキノカミ)に 4位上

5位下 5 姉前神 橘神 飯富神 
 5位上

6位上 建市神 田原神
 5

【原文参照】国立公文書館デジタルアーカイブス
『日本三代実録』延喜元年(901年)成立 選者:藤原時平/校訂者:松下見林 刊本(跋刊)寛文13年 20冊[旧蔵者]紅葉山文庫
https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000047721&ID=M2014093020345388640&TYPE=&NO=

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玉﨑神社Tamasaki Shrine) (hai)」(90度のお辞儀)

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