高野神社(たかのじんじゃ)は 社伝に人皇第四十五代 聖武天皇 神龜元年(724)創立にして靈験ある神とされたが その後 衰退し 稱徳天皇 寶龜二年(771)再興して旧に復せりと云う この地の祖 高野之祝が その始祖 大名草彦命を祀った 延喜式内社 近江國 伊香郡 髙野神社(たかのの かみのやしろ)とされます

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目次
1.ご紹介(Introduction)
この神社の正式名称や呼ばれ方 現在の住所と地図 祀られている神様や神社の歴史について ご紹介します
【神社名(Shrine name)】
高野神社(Takano shrine)
【通称名(Common name)】
【鎮座地 (Location) 】
滋賀県長浜市高月町高野297
【地 図 (Google Map)】
【御祭神 (God's name to pray)】
《主》大名草彦命(おほなぐさひこのみこと)
《合》大山咋命(おほやまくひみこと)
〈延暦年間(782~806)最澄により日吉神社より勧請合祀〉
【御神徳 (God's great power)】(ご利益)
【格 式 (Rules of dignity) 】
・『延喜式神名帳(engishiki jimmeicho )927 AD.』所載社
【創 建 (Beginning of history)】
御由緒
創建の年代は詳らかでないが、その昔この地の祖高野之祝が、その始祖大名草彦命を祀ったに肇まる。延暦年間 最澄により日吉神社の大山咋命を勧請合祀されたと伝え、最澄の彫んだと云う木造伝教大師座像一軀(重彫)を蔵している。
滋賀県神社庁HPより抜粋
https://www.shiga-jinjacho.jp/ycBBS/Board.cgi/02_jinja_db/db/ycDB_02jinja-pc-detail.html?mode:view=1&view:oid=1210
【由 緒 (History)】
『滋賀県伊香郡誌』〈明治36年〉に記される内容
【抜粋意訳】
高野神社
高野神社ハ 人皇第四十五代 聖武天皇 神龜元年ノ創立ニシテ靈験アル神社ナリシガ 何ツノ頃ヨリカ神威衰ヘ 境内荊辣ヲ生シ廃頽二及ベリ 其後 人皇第四十九代 稱徳天皇 寶龜二年再興シテ舊ニ復セリト云フ
【原文参照】

『滋賀県伊香郡誌』,滋賀県伊香郡教育会,明36.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/765717
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【神社の境内 (Precincts of the shrine)】
・高野神社 本殿

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・〈本殿の向かって左奥 境内社〉秋葉神社

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・高野神社 拜殿

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・鳥居

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・高野大師堂
大師堂に安置されている像は 天台宗の開祖である伝教大師(最澄)の肖像と伝わっていますが その姿から比叡山中興の祖である慈恵大師良源(元三大師)を表していると考えられています

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・社頭

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【神社の境外 (Outside the shrine grounds)】
・〈飛地境内社〉天比比岐命神社《主》天比比岐命
天比比岐命神社(長浜市高月町高野字丸山)は 現在 高野神社(長浜市高月町高野)の飛地境内社となつています
延喜式内社 近江國 伊香郡 天比比岐命神社(あめひひきのみことの かみのやしろ) の論社です 詳しくは下記の記事を参照
・天比比岐命神社(長浜市高月町高野)
・〈大スギ〉野神

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高野神社と野神〈大スギ〉の関係性について『長浜市歴史的風致維持向上計画の構成(案)』に次のような記述があります
第2章 長浜市の維持向上すべき歴史的風致【高野集落の野神】野神祭 より抜粋
高月町高野の野神は 集落を入ったところにある大スギを野神としている。
・・・
毎年 8 月 17 日に最も近い日曜日に「野神祭」が行われており、・・・
野神祭当日の朝、担当の組が高野神社拝殿に集まり、礼拝を済ませたあと、隊列を組 んで野神へと向かう。列順は御幣、一番太鼓、二番太鼓、三番太鼓、鉦(かね)(2つ)、松明(たいまつ)の順である。このとき、太鼓と鉦を演奏しながら歩いていくが、その拍子は 3 種類あり、それぞれ少しずつ異なっている。
高野神社に対して遠ざかる方向に進むときには「下り 拍子」、逆に神社に近づいていくときには「上り拍子」、神社に対して横方向に進むとき には「横拍子」で演奏される。演奏の変わり目には、「そーりゃーのう」の掛け声で、太鼓と鉦の調子を合わせる。またこのときの太鼓と鉦の拍子は、オコナイの供進のときと同じである。 野神に到着後、そこでスギの葉を集め、それを焚きつけにして松明に点火する。このとき松明の柴を半分だけ燃やす。その後、野神を出発して集落の境界沿いを巡る。西に下り集落を過ぎ、北方に向かう西端の筋で曲がり、農道を北に進む。境近くで松明を燃 やしきり、東方向に向かう最北の筋を曲がり、東に進路を変える。山裾に到ると、山沿いに南へ、そして集落の北側の道を西に下り野神の祭場に戻る。野神の祭場では、前年から供えられていた御幣を取り外し、新しい御幣を野神のスギの木の幹にくくりつける。 このように松明を持ちながら集落の境界を歩く姿に、「虫送り」や「郷廻(ごうまわり)」の同様の要素が見られる。野神に五穀豊穣を祈願する姿が見られる。

【高野集落の野神】野神祭の順路
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この神社の予備知識(Preliminary knowledge of this shrine)
この神社は 大和朝廷による編纂書〈六国史・延喜式など〉に記載があり 由緒(格式ある歴史)を持っています
〇『風土記(ふどき)』和銅6年(713)
『続日本紀』和銅6年(713)5月甲子の条が 風土記編纂の官命であると見られ 記すべき内容として下記の五つが挙げられています
『風土記(ふどき)』和銅6年(713)の特徴について
1.国郡郷の名(好字を用いて)
2.産物
3.土地の肥沃の状態
4.地名の起源
5.古老の伝え〈伝えられている旧聞異事〉
現存するものは全て写本です
『出雲国風土記』がほぼ完本
『播磨国風土記』、『肥前国風土記』、『常陸国風土記』、『豊後国風土記』が一部欠損した状態
〇『六国史(りっこくし)』
奈良・平安時代に編纂された官撰(かんせん)の6種の国史の総称
・『日本書紀』養老4年(720)完成
・『續日本紀』延暦16年(797)完成
・『日本後紀』承和7年(840)完成
・『續日本後紀』貞観11年(869)完成
・『日本文徳天皇実録』元慶3年(879)完成
・『日本三代實録』延喜元年(901)完成
〇『延喜式(えんぎしき)』延長5年(927)完成
平安時代中期に編纂された格式(律令の施行細則)全50巻 約3300条からなる
『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』(927年12月編纂)に所載〈This record was completed in December 927 AD.〉
『延喜式(Engishiki)律令の施行細則 全50巻』〈平安時代中期 朝廷編纂〉
その中でも巻9・10を『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』といい 当時〈927年12月編纂〉「官社」に指定された全国の神社(式内社)の一覧となっています
・「官社(式内社)」名称「2861社」
・「鎮座する天神地祇」数「3132座」
[旧 行政区分](Old administrative district)
(神様の鎮座数)東山道 382座…大42(うち預月次新嘗5)・小340[旧 国 名 ](old county name)
(神様の鎮座数)近江國 155座(大13座・小142座)
[旧 郡 名 ](old region name)
(神様の鎮座数)伊香郡 46座(大1座・小45座)
[名神大 大 小] 式内小社
[旧 神社 名称 ] 髙野神社
[ふ り が な ](たかのの かみのやしろ)
[Old Shrine name](Takano no kaminoyashiro)
【原文参照】

国立公文書館デジタルアーカイブス 延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用
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【オタッキーポイント】(This is the point that Otaku conveys.)
あなたが この神社に興味が湧くような予備知識をオタク視点でご紹介します
『延喜式神名帳』(927年12月編纂)に所載される「髙野神社」について
『延喜式神名帳』(927年12月編纂)に所載される「髙野神社」は 五か所あります
①延喜式内社 山城國 愛宕郡 出雲髙野神社
②延喜式内社 近江國 栗太郡 髙野神社
③延喜式内社 近江國 伊香郡 髙野神社
④延喜式内社 因幡國 巨濃郡 髙野神社
⑤延喜式内社 美作國 苫東郡 髙野神社
各々の論社について
①延喜式内社 山城國 愛宕郡 出雲髙野神社(いつもの たかのの かみのやしろ)の論社について
・出雲高野神社(京都市左京区上高野西明寺山)〈崇道神社 境内社〉
・御蔭神社(京都市左京区上高野東山)
・上御霊神社(京都市上京区上御霊竪町)
・猿田彦神社(京都市上京区上御霊前町)
②延喜式内社 近江國 栗太郡 髙野神社(たかのの かみのやしろ)の論社について
・高野神社(栗東市高野)
③延喜式内社 近江國 伊香郡 髙野神社(たかのの かみのやしろ)の論社について
・高野神社(長浜市高月町高野)
④延喜式内社 因幡國 巨濃郡 髙野神社(たかのの かみのやしろ)の論社について
・高野神社(岩美郡岩美町延興寺)
⑤延喜式内社 美作國 苫東郡 髙野神社(かうやの かみのやしろ)の論社について
・高野神社 (津山市高野本郷)
・高野神社(津山市二宮)〈美作國二之宮〉
【神社にお詣り】(Here's a look at the shrine visit from now on)
この神社にご参拝した時の様子をご紹介します
JR北陸本線 高月駅から県道279号・332号経由で北東方向へ約4.2km 車での所要時間は8~10分程度
当日は関ヶ原方面からR332号経由で高月方面に北上していました
高月の手前 右手に「小谷城跡」があります

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その後 県道332号を北上します

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右手の山の奥手に高野の集落があります

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高野神社への参道は 東方向へと伸びていて 高野神社の手前300m程の所に〈大スギ〉野神が祀られています

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高野神社(長浜市高月町高野)に参着

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境内入口の正面にあるのは 高野大師堂です

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高野神社は 境内の向かって右手にある池 その奥に鳥居が建てられています

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こちらが 高野神社への参道です

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一礼をしてから 鳥居をくぐり抜けて
拝殿にすすみます

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賽銭をおさめ お祈りをします
ご神威に添い給うよう願いながら礼 鎮まる御祭神に届かんと かん高い柏手を打ち 両手を合わせ祈ります

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本殿は 拝殿の奥 一段高い壇に祀られています

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本殿は 透塀に囲まれて 前面には中門が設けられています

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【神社の伝承】(I will explain the lore of this shrine.)
この神社にかかわる故事や記載されている文献などをご紹介します
『神社覈録(Jinja Kakuroku)〈明治3年(1870年)〉』に記される伝承
式内社 高野神社について 所在は゛祭神在所等詳ならず゛〈祭神 所在はよくわからない〉と記しています
【抜粋意訳】
高野神社
高野は多加乃と訓べし
○祭神在所等詳ならず、
姓氏録〔和泉國神別〕高野、大名草命之後也、
【原文参照】

鈴鹿連胤 撰 ほか『神社覈録』下編 ,皇典研究所,1902. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/991015
『神祇志料(Jingishiryo)』〈明治9年(1876)出版〉に記される内容
式内社 高野神社について 所在は゛今 高野村にあり、゛〈現 高野神社(長浜市高月町高野)〉と記しています
【抜粋意訳】
高野(タカヌノ)神社、
今 高野村にあり、〔滋賀縣注進狀〕
【原文参照】

栗田寛 著『神祇志料』第12−14巻,温故堂,明9-20. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/815496
『特選神名牒(Tokusen Shimmyo cho)〈明治9年(1876)完成〉』に記される伝承
式内社 高野神社について 所在は゛高野村(伊香郡杉野村大字高野)゛〈現 高野神社(長浜市高月町高野)〉と記しています
【抜粋意訳】
高野神社
祭神
祭日 二月八日
社格 村社所在 高野村(伊香郡杉野村大字高野)
【原文参照】

教部省 編『特選神名牒』,磯部甲陽堂,1925. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1919019
高野神社(長浜市高月町高野)に「拝 (hai)」(90度のお辞儀)

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