但馬国 式内社 131座(大18座・小113座)について

但馬国(たじまのくに)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』に所載される 但馬国 式内社 131座(大18座・小113座)の神社です

但馬国(たじまのくに)について

但馬国Tagimanokuniは  令制国の一つ〈山陰に属する
現在の兵庫県北部豊岡市養父市朝来市美方郡

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『古事記』応神天皇の段に「多遅摩(たぢま)国」と記される

律令制以前は 2国造が統治
但馬国東部にあたる地域を 但遅麻国造(たまのくにのみやつこ)
但馬国西部にあたる地域を 二方国造(ふたかたのくにのみやつこ)

『日本書紀』天武天皇4年(675年)条に但馬たぢま名が記される

明治4年1871廃藩置県 全域が豊岡県の管轄となる
明治9年(1876) 兵庫県に編入

但馬国 131座(大18座・小113座)

大社 18は 10すべて名神大社
小社113は106
 131は116

※座は神の柱数 社は神社数

〈延喜式神名帳に記載〉
朝来郡養父郡出石郡気多郡城崎郡美含郡二方郡七美郡

目次

朝来郡(あさこの こおり) 9座(大1座・小8座)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

粟鹿神社(名神大)(あはかの かみのやしろ)

・粟鹿神社(但馬国一之宮)

朝来石部神社(あさこのいそへの かみのやしろ)

刀我石部神社(とかのいそへの かみのやしろ)

兵主神社(つはものぬしの かみのやしろ)

赤淵神社(あかふちの かみのやしろ)

伊由神社(いゆの かみのやしろ)

倭文神社(しとりの かみのやしろ)

倭文神社鮭の宮(兵庫県朝来市)

妙見宮国常神社(兵庫県朝来市)
倭文神社〈鮭の宮〉旧鎮座地 円山字鹽谷に鎮座

足鹿神社(あしかの かみのやしろ)

佐嚢神社(さなの かみのやしろ)

養父郡(やふの こおり) 30座(大3座・小27座)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

夜夫坐神社五座(名神大二座・小三座)(やふにます かみのやしろ)

宇留波神社(うるはの かみのやしろ)

水谷神社(名神大)(みつたにの かみのやしろ)

淺間神社(あさまの かみのやしろ)

・ 浅間神社(養父市八鹿町浅間)

屋岡神社(やをかの かみのやしろ)

伊久刀神社(いくとの かみのやしろ)

楯縫神社(たてぬひの かみのやしろ)

兵主神社(つはものぬしの かみのやしろ)

男坂神社(をさかの かみのやしろ)

佐支都比古阿流知命神社二座(さきつひこのあるちのみことの かみのやしろ)

井上神社二座(ゐのへの かみのやしろ ふたくら)

手谷神社(てたにの かみのやしろ)

坂蓋神社(さかゐの かみのやしろ)

保奈麻神社(ほなまの かみのやしろ)

葛神社(くつの かみのやしろ)

・〈昭和6年(1931)浅間神社(養父市八鹿町浅間)に合祀
浅間字堂ノ奥 鎮座 葛神社
(かつらじんじゃ) 

大與比神社(おほよひの かみのやしろ)

桐原神社(きりはらの かみのやしろ)

盈岡神社(みつをかの かみのやしろ)

更杵村大兵主神社(さらきむらおほつはものの かみのやしろ)

御井神社(みゐの かみのやしろ)

・御井神社養父市大屋町宮本

名草神社(なくさの かみのやしろ)

杜内神社(もりうちの かみのやしろ)

和奈美神社(わなみ かみのやしろ)

夜伎村坐山神社(やきむらのますやまの かみのやしろ)

出石郡(いつしの こおり) 23座(大9座・小14座)

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伊豆志坐神社八座(並名神大)(いつしのます かみのやしろ やくら)

・出石神社(豊岡市出石町)

一緒に読む
出石神社(豊岡市出石町)

出石神社(いずしじんじゃ)は 祭神は 出石八前大神〈天日槍命(あめのひぼこのみこと)が 将来したという八種神宝の神霊〉です 天日槍命は『古事記』『日本書紀』には 渡来神〈新羅王子〉の伝承があり 社伝には 日本に渡来後 泥水が充満する当時の但馬の有様を御覧になり 円山川河口の岩石を切り開き泥水を日本海へと流し 現在の肥沃な平野を造られた神との伝承があります

続きを見る

御出石神社(名神大)(みつしの かみのやしろ)

桐野神社(きりのの かみのやしろ)

諸杉神社(もろすきの かみのやしろ)

須流神社(するの かみのやしろ)

佐佐伎神社(ささきの かみのやしろ)

・佐々伎神社(豊岡市但東町)

日出神社(ひての かみのやしろ)

須義神社(すきの かみのやしろ)

小野神社(をの かみのやしろ)

手谷神社(てたにの かみのやしろ)

中嶋神社(なかしまの かみのやしろ)

大生部兵主神社(おほいくへのつはものぬしの かみのやしろ)

・伊福部神社(豊岡市出石町)

・大生部兵主神社(豊岡市奥野)

・大生部兵主神社(豊岡市但東町)

・大生部兵主神社(豊岡市三宅)

・有庫神社(豊岡市市場)

阿牟加神社(あむかの かみのやしろ)

比遅神社(ひちの かみのやしろ)

石部神社(いそへの かみのやしろ)

小坂神社(をさかの かみのやしろ)

氣多郡(けたの こおり) 21座(大4座・小17座)

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多麻良伎神社(たまらきの かみのやしろ)

氣多神社(けたの かみのやしろ)

・気多神社(豊岡市)但馬国総社

葦田神社(あしたの かみのやしろ)

三野神社(みのの かみのやしろ)

賣布神社(ひめふの かみのやしろ)

鷹貫神社(たかぬきの かみのやしろ)

久刀寸兵主神社(くとわつはものぬしの かみのやしろ)

日置神社(ひをきの かみのやしろ)

楯縫神社(たてぬひの かみのやしろ)

井田神社(ゐたの かみのやしろ)

思往神社(おもひやりの かみのやしろ)

御井神社(みゐの かみのやしろ)

御井神社豊岡市日高町土居

髙負神社(たかをひの かみのやしろ)

佐久神社(さくの かみのやしろ)

神門神社(かんとの かみのやしろ)

伊智神社(いちの かみのやしろ)

須谷神社(すたにの かみのやしろ)

山神社(貞・名神大)(やまの かみのやしろ)

戸神社(貞・名神大)(との かみのやしろ)

雷神社(貞・名神大)(いかつちの かみのやしろ)

欘椒神社(貞・名神大)(ほそきの かみのやしろ)

城崎郡(きのさきの こおり) 21座(大1座・小20座)

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物部神社(もののへの かみのやしろ)

韓國神社豊岡市城崎町

久麻神社(くまの かみのやしろ)

穴目杵神社(あなめきの かみのやしろ)

女代神社(めしろの かみのやしろ)

與佐伎神社(よさきの かみのやしろ)

布久比神社(くひの かみのやしろ)

小江神社(をえの かみのやしろ)

久久比神社(くくひの かみのやしろ)

耳井神社(みみゐの かみのやしろ)

桃嶋神社(ももしまの かみのやしろ)

兵主神社(つはものぬしの かみのやしろ)

深坂神社(ふかさか かみのやしろ)

兵主神社二座(つはものぬしの かみのやしろ ふたくら)

氣比神社(けひ かみのやしろ)

久流比神社(くるひ かみのやしろ)

重浪神社(おもなみ かみのやしろ)

縣神社(あかた かみのやしろ)

酒垂神社(さかたるの かみのやしろ)

西刀神社(にしとの かみのやしろ)

海神社(貞・名神大)(あまの かみのやしろ)

・海神社(豊岡市小島)

・絹巻神社(豊岡市気比絹巻)

美含郡(みくみの こおり) 12座(並小)

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佐受神社(さうけの かみのやしろ)

鷹野神社(たかの かみのやしろ)

伊伎佐神社三座(いきさの かみのやしろ みくら)

法庭神社(のりはの かみのやしろ)

美伊神社(みいの かみのやしろ)

椋橋神社(くらはしの かみのやしろ)

阿古谷神社(あこたにの かみのやしろ)

桑原神社(くははらの かみのやしろ)

色来神社(いろくの かみのやしろ)

丹生神社(にふの かみのやしろ)

二方郡(ふたかたの こおり) 5座(並小)

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二方神社(ふたかたの かみのやしろ)

大家神社(おほいへの かみのやしろ)

大歳神社(おほとし かみのやしろ)

面沼神社(めぬの かみのやしろ)

須加神社(すかの かみのやしろ)

七美郡(しつみの こおり) 10座(並小)

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多他神社(たたの かみのやしろ)

小代神社二座(をしろの かみのやしろ ふたくら)

志都美神社二座(しつみの かみのやしろ ふたくら)

伊曽布神社(いそふの かみのやしろ)

等余神社(とよの かみのやしろ)

髙坂神社(たかさかの かみのやしろ)

黒野神社(くろのの かみのやしろ)

春木神社(はるきの かみのやしろ)

山陰道に鎮座する 560座『延喜式神名帳』の所載一覧 に戻る  

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世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」のクライテリア(iii)として「古代から今日に至るまで山岳信仰の伝統を鼓舞し続けてきた 頂上への登拝と山麓の霊地への巡礼を通じて 巡礼者はそこを居処とする神仏の霊能を我が身に吹き込むことを願った」と記されます

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出雲國(izumo no kuni)は「神の國」でありますので 各郡の条に「〇〇郡 神社」として 神社名の所載があります
『風土記(fudoki)』が編纂(733年)された 当時の「出雲の神社(399社)」を『出雲國風土記 神名帳(izumo no kuni fudoki jimmeicho)』として伝える役割をしています

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大国主神(おほくにぬしのかみ)が 坐(ましま)す 古代出雲の神代の舞台へ行ってみたい 降積った時を振り払うように 神話をリアルに感じたい そんな私たちの願いは ”時の架け橋” があれば 叶うでしょう 『古事記(こじき)』〈和銅5年(712)編纂〉に登場する神話の舞台は 現在の神社などに埋もれています それでは ご一緒に 神話を掘り起こしましょう

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出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこのかんよごと)は 律令体制下での大和朝廷で 出雲国造が その任に就いた時や遷都など国家の慶事にあたって朝廷で 奏上する寿詞(ほぎごと・よごと)とされ 天皇(すめらみこと)も行幸されたと伝わっています

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出雲国造(いつものくにのみやつこ)は その始祖を 天照大御神の御子神〈天穂日命(あめのほひのみこと)〉としていて 同じく 天照大御神の御子神〈天忍穂耳命(あめのほひのみこと)〉を始祖とする天皇家と同様の始祖ルーツを持ってる神代より続く家柄です 出雲の地で 大国主命(おほくにぬしのみこと)の御魂を代々に渡り 守り続けています

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宇佐八幡宮五所別宮(usa hachimangu gosho betsugu)は 朝廷からも厚く崇敬を受けていました 九州の大分宮(福岡県)・千栗宮(佐賀県)・藤崎宮(熊本県)・新田宮(鹿児島県)・正八幡(鹿児島県)の五つの八幡宮を云います

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行幸会は 宇佐八幡とかかわりが深い八ケ社の霊場を巡幸する行事です 天平神護元年(765)の神託(shintaku)で 4年に一度 その後6年(卯と酉の年)に一度 斎行することを宣っています 鎌倉時代まで継続した後 1616年 中津藩主 細川忠興公により再興されましたが その後 中断しています 

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對馬嶋(つしまのしま)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳』に所載されている 対馬〈対島〉の29座(大6座・小23座)の神社のことです 九州の式内社では最多の所載数になります 對馬嶋29座の式内社の論社として 現在 67神社が候補として挙げられています

-延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)

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