丹後国(たんごのくに)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』に所載される 丹後国 式内社 65座(大7座・小58座)の神社です

丹後国 式内社 65座(大7座・小58座)について

丹後国(たんごのくに)の式内社とは 平安時代中期 「官社」に指定された全国の神社(式内社)の一覧『延喜式神名帳』〈927年朝廷編纂『延喜式』(律令の施行細則 全50巻)の巻9・10を云う〉に所載される 丹後国65座(大7座・小58座)の神を云います

丹後国(たんごのくに)について

丹後国Tangonokuniは  令制国の一つ山陰に属する
現在の京都府北部(丹後半島辺り)

Please do not reproduce without prior permission.

和銅6年(713年)4月3日に丹波国の北部加佐郡与謝郡丹波郡竹野郡熊野郡の5郡を割いて「丹後国」として設置される

しかし 元々は 丹後地方が 丹波の中心あった
『古事記』『日本書紀』には 開化(かいか)天皇・垂仁(すいにん)天皇が この地の支配者の娘をめとった伝承を載せています

明治4年1871) 7月 廃藩置県 藩領が舞鶴県、宮津県、峰山県の管轄とな
明治4年187111月 第1次府県統合により 全域が豊岡県の管轄となる
明治9年(1876) 8月 第2次府県統合により 京都府の管轄となる

丹後国(たんごのくに) 65座(大7座・小58座)

大社 7は 6名神大社は5社〉
小社58は 58
 65は 64

※座は神の柱数 社は神社数

〈延喜式神名帳に記載〉
加佐郡與謝郡丹波郡竹野郡熊野郡

目次

加佐郡(かさの こおり) 11座(大1座・小10座)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

奈具神社(なくの かみのやしろ)

・奈具神社(宮津市由良)

・八幡大神市姫神社(舞鶴市市場)

伊知布西神社(いちふせの かみのやしろ)

・伊智布西神社(舞鶴市桑飼下)

弥加宜神社(いやかき かみのやしろ)

・彌伽宜神社(舞鶴市森)

・藤森神社(舞鶴市行永)〈彌伽宜神社旧鎮座地〉

・松尾寺奥の院青葉山権現( 舞鶴市松尾)

倭文神社(しとりの かみのやしろ)

倭文神社(舞鶴市今田津ノ上

髙田神社(たかたの かみのやしろ)

・髙田神社(舞鶴市上安)

大川神社(名神大)(おほかはの かみのやしろ)

・大川神社(舞鶴市大川)

阿良須神社(あらすの かみのやしろ)

・阿良須神社(福知山市大江町北有路)

・阿良須神社(舞鶴市小倉)

笶原神社(やはらの かみのやしろ)

・笶原神社(舞鶴市紺屋)

・天満神社(舞鶴市野原)

・日尾池姫神社(舞鶴市与保呂)

麻良多神社(まらたの かみのやしろ)

・麻良多神社(舞鶴市丸田)

三宅神社(みやけの かみのやしろ)

・三宅神社(舞鶴市北吸)

・河辺八幡神社(舞鶴市河辺中)

・熊野神社(福知山市大江町公庄)

・宮﨑神社・御山神社(舞鶴市喜多)

日原神社(ひはらの かみのやしろ)

日原神社舞鶴市女布

スポンサーリンク

與謝郡(よさの こおり) 20座(大3座・小17座)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

籠神社(名神大月次新嘗)(この かみのやしろ)

・眞名井神社〈籠神社奥宮〉

・丹後國一之宮〈元伊勢〉籠神社(宮津市字大垣)

物部神社(もののへの かみのやしろ)

物部神社与謝野町石川

弥刀神社(いやとの かみのやしろ)

・彌刀神社(与謝野町上山田)

須代神社(すしろの かみのやしろ)

・須代神社(与謝野町明石)

布甲神社(ふかう かみのやしろ)

・稲荷神社〈布甲神社〉普甲寺址(普賢堂)

・富久能神社・日吉神社(宮津市小田)

宇豆貴神社(うつきの かみのやしろ)

・宇豆貴神社(与謝野町与謝)

阿知江神社(あちえの かみのやしろ)

・大虫神社(与謝野町温江)
〈阿知江神社の合祀先〉

・木積神社(与謝野町弓木)

・加悦天満宮(与謝野町加悦)

久理陁神社(くりたの かみのやしろ)

・久理陀神社〈旧鎮座地〉(宮津市小田宿野)
・久理陀神社(宮津市小田宿野

・住吉神社(宮津市上司)

多由神社(たゆの かみのやしろ)

・多由神社(宮津市田井)

・多田神社(与謝野町石川)

宇良神社(うらの かみのやしろ)

・宇良神社〈浦嶋神社〉(伊根町)

・浦宮神社(宮津市中津)

矢田部神社(やたへの かみのやしろ)

・矢田部神社(与謝野町石川)

阿知江部神社(あちえいそへの かみのやしろ)

・〈阿知江磯部神社 旧鎮座地〉雲岩稲荷神社(与謝野町岩屋)の辺り
・ 阿知江磯部神社(与謝野町岩屋)

・須津彦神社・須津姫神社(宮津市須津)

倭文神社(しとりの かみのやしろ)

倭文神社与謝郡与謝野町

三重神社(みえの かみのやしろ)

・三重神社舊跡(京丹後市大宮町三重)

・三重神社(京丹後市大宮町三重)

・大屋神社(京丹後市大宮町森本)

木積神社(こつみの かみのやしろ)

・木積神社(与謝野町弓木)

・木積神社(丹後市大宮町久住)

板列神社(いたつらの かみのやしろ)

・板列八幡神社(与謝野町男山)

・板列稲荷神社〈板列神社〉(与謝野町岩滝)

・稲崎神社(与謝野町石川)

杉末神社(すきすえの かみのやしろ)

・〈山王宮日吉神社 境内〉杉末神社(宮津市宮町)

吾野神社(わかのの かみのやしろ)

・須津彦神社・須津姫神社(宮津市須津)

・吉野神社(宮津市文珠)

・加悦天満宮(与謝野町加悦)
〈天満神社境内社〉吾野神社

・上山神社(伊根町菅野)

大虫神社(貞・名神大)(おほむしの かみのやしろ)

・大虫神社(与謝野町温江)

小虫神社(貞・名神大)(こむしの かみのやしろ)

・小虫神社(与謝野町温江)

スポンサーリンク

丹波郡(たんばの こおり) 9座(大2座・小7座)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

大宮賣神社二座(名神大)(おほみやめの かみのやしろ ふたくら)

・〈丹後國二之宮〉大宮賣神社(京丹後市大宮町周枳)

咋岡神社(くひをかの かみのやしろ)

・咋岡神社(京丹後市峰山町赤坂)

波弥神社(はみの かみのやしろ)

・波弥神社(京丹後市峰山町荒山)

多久神社(たくの かみのやしろ)

・多久神社(京丹後市峰山町丹波)

稲代神社(いなしろの かみのやしろ)

・稲代神社・吉原神社(京丹後市峰山町安)

名木神社(なきの かみのやしろ)

・名木神社(京丹後市峰山町内記)

矢田神社(やたの かみのやしろ)

・矢田神社(京丹後市峰山町矢田)

比沼麻奈為神社(ひぬまなゐの かみのやしろ)

・比沼麻奈為神社(京丹後市峰山町久次)

・藤社神社(京丹後市峰山町鱒留)

・豊受大神社(福知山市大江町天田内)

スポンサーリンク

竹野郡(たかのの こおり) 14座(大1座・小13座)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

大宇加神社(おほうかの かみのやしろ)

・大宇賀神社(京丹後市網野町郷)

奈具神社(なくの かみのやしろ)

・奈具神社(京丹後市弥栄町船木 奈具)

・溝谷神社(京丹後市弥栄町溝谷)〈相殿 船木奈具神社〉

溝谷神社(みそたにの かみのやしろ)

・溝谷神社(京丹後市弥栄町溝谷)

久尓原神社(くにはらの かみのやしろ)

・國原神社(京丹後市弥栄町国久)

網野神社(あみのの かみのやしろ)

・網野神社〈旧鎮座地〉(京丹後市網野町網野)

・網野神社(京丹後市網野町網野)

依遅神社(えちの かみのやしろ)

・依遅神社(京丹後市丹後町遠下風穴)

大野神社(おほのの かみのやしろ)

・大野神社〈愛宕さん〉(京丹後市丹後町中浜愛宕ノ下)

・三宮神社(京丹後市丹後町中浜乾の海岸)
〈里宮として 大野神社〈愛宕さん〉が御神体が遷座〉

・大野神社古社地〈石碑〉(京丹後市大宮町口大野岡野宮)
・大野神社(京丹後市大宮町口大野城山)

竹野神社(大)(たかのの かみのやしろ)

・竹野神社(京丹後市丹後町宮)

生王部神社(いくわうへの かみのやしろ)

・生王部神社(京丹後市網野町生野内下大クゴ)

志布比神社(しふひの かみのやしろ)

・志布比神社(京丹後市網野町浜詰大成)

・志布比神社(京丹後市丹後町大山白岩)

深田部神社(ふかたへの かみのやしろ)

・草叢の榎〈深田部神社(旧鎮座地)〉(平成26年3月末閉校した黒部小学校の校庭)
・深田部神社(京丹後市弥栄町黒部深田)

床尾神社(ゆかをの かみのやしろ)

・春日神社&摂社 床尾神社(京丹後市網野町島津宮垣)

発枳神社(からたちの かみのやしろ)

・發枳神社(京丹後市峰山町橋木)

・鎮守〈撥枳大明神・成覚上人・熊野金峰白山三社権現〉(京丹後市峰山町橋木 縁城寺)
〈發枳神社の元社地〉

賣布神社(めふの かみのやしろ)

・賣布神社(京丹後市網野町木津女布谷)

スポンサーリンク

熊野郡(くまのの こおり) 11座(並小)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

熊野神社(くまのの かみのやしろ)

・熊野神社(京丹後市久美浜町 兜山山頂)

・熊野若宮三社神社(京丹後市久美浜町品田大谷宮)

・熊野新宮神社(京丹後市久美浜町河梨大谷)

意布伎神社(いふきの かみのやしろ)

・意布伎神社(京丹後市久美浜町三分)

・伊吹神社(丹後市久美浜町油池下寄)

伊豆志弥神社(いつしみの かみのやしろ)

・伊豆志彌神社(京丹後市久美浜町出角宮ノ谷)

矢田神社(やたの かみのやしろ)

・矢田神社(京丹後市久美浜町海士)

・矢田八幡神社(京丹後市久美浜町佐野)

丸田神社(まろたの かみのやしろ)

・丸田神社(京丹後市久美浜町甲山亀石)

〈参考論社〉 蛭子神社&境内 丸田神社(京丹後市久美浜町関家ノ上)

賣布神社(ひめふの かみのやしろ)

・賣布神社(京丹後市久美浜町女布初岡)

・布森神社〈布杜神社〉(京丹後市久美浜町女布)

衆良神社(もろよしの かみのやしろ)

・衆良神社(京丹後市久美浜町須田天王谷)

三嶋田神社(みしまたの かみのやしろ)

・三嶋田神社(京丹後市久美浜町金谷今ゴ田)

神谷神社(かむたにの かみのやしろ)

・神谷太刀宮〈神谷神社〉(京丹後市久美浜町久美浜小谷)

・旗指神社(京丹後市久美浜町神谷)

村岳神社(貞)(むらをかの かみのやしろ)

・村岳神社(京丹後市久美浜町奥馬地村岡)

・蛭兒神社(京丹後市久美浜町湊宮)

聞部神社(ききへの かみのやしろ)

・聴部神社(京丹後市久美浜町友重 式ノ谷)

山陰道に鎮座する 560座『延喜式神名帳』の所載一覧 に戻る

おすすめ記事

1

世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」のクライテリア(iii)として「古代から今日に至るまで山岳信仰の伝統を鼓舞し続けてきた 頂上への登拝と山麓の霊地への巡礼を通じて 巡礼者はそこを居処とする神仏の霊能を我が身に吹き込むことを願った」と記されます

2

出雲國(izumo no kuni)は「神の國」であり 『出雲國風土記〈733年編纂〉』の各郡の条には「〇〇郡 神社」として 神祇官の所在する社〈官社〉と神祇官の不在の社を合計399社について 神社名の記載があります 『出雲國風土記 神名帳』の役割を果たしていて 当時の出雲國の神社の所在を伝えています

3

大国主神(おほくにぬしのかみ)が 坐(ましま)す 古代出雲の神代の舞台へ行ってみたい 降積った時を振り払うように 神話をリアルに感じたい そんな私たちの願いは ”時の架け橋” があれば 叶うでしょう 『古事記(こじき)』〈和銅5年(712)編纂〉に登場する神話の舞台は 現在の神社などに埋もれています それでは ご一緒に 神話を掘り起こしましょう

4

出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこのかんよごと)は 律令体制下での大和朝廷に於いて 出雲国造が 新たにその任に就いた時や 遷都など国家の慶事にあたって 朝廷で 奏上する寿詞(ほぎごと・よごと)とされ 天皇(すめらみこと)も行幸されたと伝わっています

5

出雲国造(いつものくにのみやつこ)は その始祖を 天照大御神の御子神〈天穂日命(あめのほひのみこと)〉として 同じく 天照大御神の御子神〈天忍穂耳命(あめのほひのみこと)〉を始祖とする天皇家と同様の始祖ルーツを持ってる神代より続く家柄です 出雲の地で 大国主命(おほくにぬしのみこと)の御魂を代々に渡り 守り続けています

6

宇佐八幡宮五所別宮(usa hachimangu gosho betsugu)は 朝廷からも厚く崇敬を受けていました 九州の大分宮(福岡県)・千栗宮(佐賀県)・藤崎宮(熊本県)・新田宮(鹿児島県)・正八幡(鹿児島県)の五つの八幡宮を云います

7

行幸会は 宇佐八幡とかかわりが深い八ケ社の霊場を巡幸する行事です 天平神護元年(765)の神託(shintaku)で 4年に一度 その後6年(卯と酉の年)に一度 斎行することを宣っています 鎌倉時代まで継続した後 1616年 中津藩主 細川忠興公により再興されましたが その後 中断しています 

8

對馬嶋(つしまのしま)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳』に所載されている 対馬〈対島〉の29座(大6座・小23座)の神社のことです 九州の式内社では最多の所載数になります 對馬嶋29座の式内社の論社として 現在 67神社が候補として挙げられています

-延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)
-,

Copyright© Shrine-heritager , 2024 All Rights Reserved.