大穴牟遅神は 再び蘇生し 木の股をくぐり 難を逃がれ 厄難除けの力を持つ神として 描かれる
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蘇生した大穴牟遅神(おほなむじのかみ)は 八十神(やそがみ)によって再び殺されます 又も 母神によって再び蘇生されて 木國(きのくに)〈和歌山県〉の大屋毘古神(おおやびこのかみ)の所へと逃されます
しかし 八十神は追い続け 矢を向けたので 大屋毘古神の助言で〈大穴牟遅神は〉木の股をくぐり 難を逃がれました
そして〈大穴牟遅神は〉須佐之男命(すさのをのみこと)の坐(ましま)す 根堅州国(ねりかたすくに)に参向(まいいでる)ことになります
・伊太祁曽神社(和歌山市)《主》五十猛命〈大屋毘古神〉
『古事記』神話には
「御祖命(みおやのみこと)〈母神〉が「お前はここに居たら 八十神(やそがみ)に滅ぼされる」そして 木國(きのくに)〈紀伊国〉大屋毘古神(おおやびこのかみ)のもとに遣わしました」と記されます
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伊太祁曽神社(和歌山市伊太祈曽)
伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)は 紀伊国一之宮で『続日本紀』大宝二年(702)に記事が見える古社 木の国〈紀伊国〉のルーツとされ“木の神”五十猛命を祀ります 秋月(現在の日前宮鎮座地)より山東(現在の伊太祈曽周辺「亥の森」)に遷座されたと伝えられ 『延喜式神名帳927 AD.』には 紀伊国 名草郡 伊太祁曽神社〈名神大 月次 新嘗 相嘗〉と記されます
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『古事記(Kojiki)〈和銅5年(712)編纂〉』 に記される伝承
【抜粋意訳】
これ〈蘇生した大穴牟遅神(おほなむじのかみ)〉を見て 八十神(やそがみ)は また欺(あざむ)いて山に連れて入り 大樹を切り倒し 楔(くさび)を打ち開き その中に入らせ そして 楔(くさび)を引き抜き 打ち殺してしまいました
そこで 御祖命(みおやのみこと)〈母神〉が 泣いて探し求め 見つけ出し その木を折(さ)いて取り出し 活(い)かし助けて その子に言いました
「お前はここに居たら 八十神(やそがみ)に滅ぼされる」
そして 木國(きのくに)〈和歌山〉大屋毘古神(おおやびこのかみ)のもとに遣わしました
ところが 八十神(やそがみ)が 探し追い至り 弓に矢を刺す時に 木の股から〈大穴牟遅神(おほなむじのかみ)を〉逃がしました
御祖命(みおやのみこと)〈母神〉が 子に云うには
「須佐之男命(すさのをのみこと)の坐(ましま)す 根堅州国(ねりかたすくに)に参向(まいいで)よ
必ず その大神(おほかみ)が 謀(はかりごと)をして下さるでしよう」と言われました
【原文参照】
『古事記』選者:太安万侶/刊本 明治03年 校訂者:長瀬真幸 国立公文書館デジタルアーカイブhttps://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000047416&ID=&TYPE=&NO=画像利用
『古事記』選者:太安万侶/刊本 明治03年 校訂者:長瀬真幸 国立公文書館デジタルアーカイブhttps://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000047416&ID=&TYPE=&NO=画像利用
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