Dragonfly(蜻蛉 とんぼ)

蜻蛉(とんぼ)
Insect leading to victory.
Dragonflies have a deep relationship with Japanese history.

日本では昔から縁起の良い虫とされています・・
 ◆古代の日本「 国の名を決めた虫 とんぼ 」

日本の古代「とんぼ」は 「秋津(あきつ)」と呼ばれていました

日本の国も 古代「秋津洲(あきつしま)」と呼ばれていました
『日本書紀』に 山頂から国見をした初代天皇の神武天皇が感嘆をもって「あきつの臀呫(となめ)の如くにあるかな」と述られて そこから 倭(やまと)の国は「秋津洲」の名を得たとの由来が伝わっています

◆中世の日本「 勝虫 とんぼ 」

​卵で越冬し ヤゴ(幼生期を水中で過ごす) 成虫期を陸上(空中で過ごす)ので 水田の環境と合致し 稲の害虫をよく捕食する また前にしか進まず退かないところから

「不退転(退くに転ぜず 決して退却をしない)」
の精神を表すとして「勝ち虫」とも呼ばれ 武士達に一種の縁起物として喜ばれました

 ◆現代の日本「 変身ヒーローの原点 とんぼ 」 ​

​ とんぼは『卵-幼虫-成虫』という成長段階を経る不 完全変態の昆虫成虫になると ヒーローのようにハエやカなどの害虫を捉えます その様子は 正に勝虫で とんぼの複眼は上下左右前後(270度)視認 ホバリング (空中停止速度ゼロ) 状態でも 猛スピードでも 自由自在に飛び回って 狙ったものを捉えます

還暦を迎え ヤゴから不完全変態した「とんぼ」のように 世の役に立ちたい
みなさまとご一緒に「 とんぼ 」のように 臆せずに勝負に挑み

そして 世の為人の為に勝利を手にするパワーに添えるように願っています

おすすめ記事

1

世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」のクライテリア(iii)として「古代から今日に至るまで山岳信仰の伝統を鼓舞し続けてきた 頂上への登拝と山麓の霊地への巡礼を通じて 巡礼者はそこを居処とする神仏の霊能を我が身に吹き込むことを願った」と記されます

2

出雲國(izumo no kuni)は「神の國」であり 『出雲國風土記〈733年編纂〉』の各郡の条には「〇〇郡 神社」として 神祇官の所在する社〈官社〉と神祇官の不在の社を合計399社について 神社名の記載があります 『出雲國風土記 神名帳』の役割を果たしていて 当時の出雲國の神社の所在を伝えています

3

大国主神(おほくにぬしのかみ)が 坐(ましま)す 古代出雲の神代の舞台へ行ってみたい 降積った時を振り払うように 神話をリアルに感じたい そんな私たちの願いは ”時の架け橋” があれば 叶うでしょう 『古事記(こじき)』〈和銅5年(712)編纂〉に登場する神話の舞台は 現在の神社などに埋もれています それでは ご一緒に 神話を掘り起こしましょう

4

出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこのかんよごと)は 律令体制下での大和朝廷に於いて 出雲国造が 新たにその任に就いた時や 遷都など国家の慶事にあたって 朝廷で 奏上する寿詞(ほぎごと・よごと)とされ 天皇(すめらみこと)も行幸されたと伝わっています

5

出雲国造(いつものくにのみやつこ)は その始祖を 天照大御神の御子神〈天穂日命(あめのほひのみこと)〉として 同じく 天照大御神の御子神〈天忍穂耳命(あめのほひのみこと)〉を始祖とする天皇家と同様の始祖ルーツを持ってる神代より続く家柄です 出雲の地で 大国主命(おほくにぬしのみこと)の御魂を代々に渡り 守り続けています

6

宇佐八幡宮五所別宮(usa hachimangu gosho betsugu)は 朝廷からも厚く崇敬を受けていました 九州の大分宮(福岡県)・千栗宮(佐賀県)・藤崎宮(熊本県)・新田宮(鹿児島県)・正八幡(鹿児島県)の五つの八幡宮を云います

7

行幸会は 宇佐八幡とかかわりが深い八ケ社の霊場を巡幸する行事です 天平神護元年(765)の神託(shintaku)で 4年に一度 その後6年(卯と酉の年)に一度 斎行することを宣っています 鎌倉時代まで継続した後 1616年 中津藩主 細川忠興公により再興されましたが その後 中断しています 

8

對馬嶋(つしまのしま)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳』に所載されている 対馬〈対島〉の29座(大6座・小23座)の神社のことです 九州の式内社では最多の所載数になります 對馬嶋29座の式内社の論社として 現在 67神社が候補として挙げられています

Copyright© Shrine-heritager , 2024 All Rights Reserved.