天諸羽神社(あめのもろはじんじゃ)は 対馬の上縣の東海岸 県道39号沿い 上対馬町一重の港に注ぐ川の河口に鎮座しています
目次
1.ご紹介(Introduction)
この神社の正式名称や呼ばれ方 現在の住所と地図 祀られている神様や神社の歴史について ご紹介します
【神社名(Shrine name)】
天諸羽神社(Amenomoroha Shrine)
(あめのもろはじんじゃ)
[通称名(Common name)]
【鎮座地 (Location) 】
長崎県対馬市上対馬町一重字尾崎段30
[地 図 (Google Map)]
【御祭神 (God's name to pray)】
《主》天太玉命(Ameno futodama no mikoto)
天兒屋根命(Ameno koyane no mikoto)
雷大臣命(Igazuchi no oomi no mikoto)
【御神格 (God's great power)】(ご利益)
【格 式 (Rules of dignity) 】
・『延喜式神名帳(Engishiki jimmeicho)』所載社〈参考論社〉
【創 建 (Beginning of history)】
・不詳
【由 緒 (History)】
・不詳
【境内社 (Other deities within the precincts)】
・若宮神社《主》日本大臣命〈本殿向かって右 祠1宇〉
スポンサーリンク
この神社の予備知識(Preliminary knowledge of this shrine)
この神社は 由緒(格式ある歴史)を持っています
『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』(927年12月編纂)に所載
(Engishiki Jimmeicho)This record was completed in December 927 AD.
『延喜式(Engishiki)律令の施行細則 全50巻』〈平安時代中期 朝廷編纂〉
その中でも巻9・10を『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』といい 当時〈927年12月編纂〉「官社」に指定された全国の神社(式内社)の一覧となっています
・「官社(式内社)」名称「2861社」
・「鎮座する天神地祇」数「3132座」
[旧 行政区分](Old administrative district)
(神様の鎮座数)西海道 107座…大38・小69
[旧 国 名 ](old county name)
(神様の鎮座数)対馬島 29座(大6座・小23座)
[旧 郡 名 ](old region name)
(神様の鎮座数)上県郡 16座(大2座・小14座)
[名神大 大 小] 式内小社
[旧 神社 名称 ] 天諸羽命神社
[ふ り が な ](あまのもろはのみことの かみのやしろ)
[Old Shrine name](Amanomoroha no mikoto no kamino yashiro)
https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用
国立公文書館デジタルアーカイブス 延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫
スポンサーリンク
【オタッキーポイント】(Points selected by Japanese Otaku)
あなたが この神社に興味が湧くような予備知識をオタク視点でご紹介します
『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』(927年12月編纂)に所載の
「對馬嶋 上縣郡 天諸羽命神社」の論社は5つです
①天諸羽神社(対馬 佐護恵古)
②天諸羽神社(対馬 吉田)
③天諸羽神社(対馬 佐護深山)
④春日神社(対馬 佐護東里)
➄天諸羽神社(対馬 一重)〈参考論社〉
天諸羽神社(あめのもろはじんじゃ)は 対馬の上縣の東海岸 県道39号沿い 上対馬町一重の港に注ぐ川の河口に鎮座しています 続きを見る
天諸羽神社(対馬 一重)
スポンサーリンク
神社にお詣り(For your reference when visiting this shrine)
この神社にご参拝した時の様子をご紹介します
対馬空港からR382号 県道39号を北上 約43km 車55分程度
県道39号沿い 上対馬町一重の港に注ぐ川の河口に鎮座しています
天諸羽神社(Amenomoroha Shrine)に参着
境内は広くありませんが 整備されています
鳥居扁額には「天諸羽神社」と刻まれています 一礼をして 鳥居をくぐります
古い狛犬が座し 二の鳥居が建っていて 鳥居の正面には 10段程の階段があり その先に境内社が鎮座し 左手に拝殿が建っています
拝殿にすすみます
拝殿の扉を開くと 古そうな絵馬があり 2000年に撮影された航空写真などが掛けられています 写真の港に注ぐ川の河口に鎮座しています
拝所は整えられています 賽銭をおさめ お祈りをします
ご神威に添い給うよう願いながら礼 鎮まる御祭神に届かんと かん高い柏手を打ち 両手を合わせ祈ります
拝殿内には 昭和50年4月に県議員から奉献された”神宮大宮司 徳川宋敬 題書”と記された伊勢神宮の「御遷宮之図」が掛けられています
おそらく 昭和48年(1973)10月の第60回式年遷宮 の様子だと思います
拝殿から出ると 右手には河口 正面に一重の港が見えています 河口には沢山の小魚が群れていました
社殿を振り返り 一礼をします
スポンサーリンク
神社の伝承(A shrine where the legend is inherited)
この神社にかかわる故事や記載されている文献などをご紹介します
『日本三代実録(Nihon Sandai Jitsuroku)』延喜元年(901年)成立 に記される伝承
對馬嶋(上縣・下縣)の式内社の神々とともに 神階の昇叙が記されています
天諸羽神(アマノモロハノカミ)と記されます
意訳
貞観12年(870)3月5日 丁巳の条
詔(ミコトノリ)を授(サズ)くに
對馬嶋(ツシマノシマ)の
正5位上 多久都神(タクツノカミ)に 従4位下
従5位上
和多都美神(ワタツミノカミ)
胡簶神(コロクノカミ)
御子神(ミコノカミ)
嶋大國魂上(シマオオクニタマノカミ)
高御魂神(タカミタマノカミ)
住吉神(スミヨシノカミ)
和多都美神(ワタツミノカミ)
太祝詞上(フトノリトノカミ)
平神(タイラノカミ)
並びに 正5位下大吉刀神(オオヨシカタナノカミ)
天諸羽神(アマノモロハノカミ)
天多久都麻神(アマノタクツマノカミ)
宇努神(ウノノカミ)
吉刀神(キトノカミ)
小枚宿祢神(ヲヒラノスクネノカミ)
行相神(ユキアイノカミ)
奈蘇上金子神(ナソカミカネコノカミ)
嶋御子神(シマミコノカミ)
国本神(クニモトノカミ)
銀山神(カナヤマノカミ)
和多都美神(ワタツミノカミ)
敷嶋神(シキシマノカミ)
並びに 従5位上
【原文参照】国立公文書館デジタルアーカイブス
『日本三代実録』延喜元年(901年)成立 選者:藤原時平/校訂者:松下見林 刊本(跋刊)寛文13年 20冊[旧蔵者]紅葉山文庫
https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000047721&ID=M2014093020345388640&TYPE=&NO=
天諸羽神社(Amenomoroha Shrine)に「拝 (hai)」(90度のお辞儀)