実践和學 Cultural Japan heritage

Shrine-heritager

尾張国 式内社 121座(大8座・小113座)について

尾張国(おわりのくにをはりのくに)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』に所載される 尾張国 121座(大8座・小113座)の神社のことです

尾張国(おわりのくに・をはりのくに)について

尾張国(Woharinokuniは  令制国の一つ東海道に属する
現在の愛知県西部

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東は 三河国(みかはのくに)
西は 伊勢国(いせのくに)
北は 美濃国(みののくに)
南は 伊勢湾(いせわん)接する

「記紀」神話 日本武尊(やまとたけるのみこと)伝承にもある通り 古来より大社として 熱田神宮(あつたじんぐう)が鎮座している

皇室と姻戚関係があった尾張国造(おわりのくにのみやつこ)が支配した

明治4年1871)7月 廃藩置県 名古屋県と犬山県となる
明治4年1871)11月 合併して名古屋県
明治5年(1872)愛知県となる

尾張国(おわりのくに・をはりのくに) 121座(大8座・小113座)

大社8座は 8社大社8社は 全て名神大社
小社113座は 113社
 計121座は 121社

※座は神の柱数 社は神社数

郡として 8郡〈延喜式の当時〉
海部(あま)郡中嶋なかじま葉栗(はくり)丹羽(にわ)春部(かすか)郡山田(やまた)愛智(あいち)知多(ちた)

海部郡(あまべの こおり) 8座(並小)と論社について

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

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漆部神社(うるしへの かみのやしろ)

諸鍬神社(もろくわの かみのやしろ)

國玉神社(くたまの かみのやしろ)

藤嶋神社(ふちしまの かみのやしろ)

・藤島神社(あま市七宝町)

 

宇太志神社(うたしの かみのやしろ)

由乃伎神社(ゆのきの かみのやしろ)

伊久波神社(いくはの かみのやしろ)

憶感神社(貞)(おかむの かみのやしろ)

中嶋郡(なかじまの こおり) 30座(大3座・小27座)と論社について

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

坂手神社(貞大)(さかての かみのやしろ)

見努神社(みぬの かみのやしろ)

大神神社(名神大)(おほむわの かみのやしろ)

・大神神社(一宮市)

一緒に読む
大神神社(一宮市花池)

大神神社(おおみわじんじゃ)は 社伝によれば 大和(奈良県桜井市)の大神神社と同じく 大和系の人々が「三輪の神」を祀ったことにはじまるとされていて 『延喜式神名帳』(927年12月編纂)に所載される名神大社です 奈良時代には 国司が赴任すると 国中の神社を代表して 国府宮の尾張大国霊神社を尾張の総社に指定しました 次いで 花池の「大神神社」と「真清田神社」をまとめての『相殿・対の宮』と言うこととして『尾張国一之宮』に指定したと伝えています

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波蘇伎神社(はそきの かみのやしろ)

針熊神社(はりくまの かみのやしろ)

野見神社(のみの かみのやしろ)

浅井神社(あさヰの かみのやしろ)

裳咋神社(もくひの かみのやしろ)

太神社(太神神社)(名神大)(おほむわの かみのやしろ)

・大神社(一宮市大和町)

 

知除波夜神社(ちちはやの かみのやしろ)

小塞神社(をせきの かみのやしろ)

石刀神社(いはとの かみのやしろ)

室原神社(むろはらの かみのやしろ)

髙田波蘇伎神社(たかたはそきの かみのやしろ)

大口神社(をほくちの かみのやしろ)

賣夫神社(大貞)(めふの かみのやしろ)

真墨田神社(名神大)(ますみたの かみのやしろ)

・真清田神社(一宮市)

一緒に読む
真清田神社(一宮市)

真清田神社(ますみだじんじゃ)は 尾張国一之宮として2600有余年の歴史を誇ります 社伝によれば 尾張氏の祖神とされる「天火明命(Ameno hoakari no mikoto)」が 大和国「葛城の高尾張邑(katsuragi taka owari mura)」(現・奈良県葛城地方)を出て 神武天皇33年3月3日に 当地で鎮祭されたのが始まりとしています

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川曲神社(かはねの かみのやしろ)

酒見神社(さかみの かみのやしろ)

淺井神社(あさヰの かみのやしろ)

久多神社(くたの かみのやしろ)

堤治神社(つつみちの かみのやしろ)

石作神社(いしつくりの かみのやしろ)

千野神社(ちのの かみのやしろ)

鹽江神社(貞)(しほえの かみのやしろ)

布智神社(ふちの かみのやしろ)

宗形神社(貞)(むなかたの かみのやしろ)

・宗形神社(国府宮 別宮)

一緒に読む
宗形神社(国府宮 別宮)

宗形神社は 「尾張大國霊神社(Owari okunitama Shrine)」を本宮として その別宮であるとされます 別宮はもう一つ「大御霊神社(Omitama Shrine)」があります この3神社は「国府宮三社」とも呼ばれていて いずれも格式ある『延喜式神名帳(engishiki jimmeicho)』(927年12月編纂)の所載社とされています

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・天神社(治郎丸天神)〈論社〉

論社
天神社 (治郎丸天神)

治郎丸天神社(Jiromaru tenjinsha)は 『尾張国地名考(owarinokuni chimeiko)』著者の津田正生は『延喜式神名帳(engishiki jimmeicho)』尾張国 中島郡「宗形神社(貞)(Munakata no kamino yashiro)」は 治郎丸村の「天神の森是なり(現 治郎丸天神社(Jiromaru tenjinsha))」としています

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尾張大國霊神社(貞)(をはりおほくにたまの かみのやしろ)

・尾張大國霊神社(国府宮)

一緒に読む
尾張大國霊神社(国府宮)

尾張大國霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)は 尾張地方の総鎮守神 農商業守護神 厄除神として広く信仰される神社です 奈良時代に国衛(こくが)に隣接して御鎮座していたので尾張国の総社と定められ 国司 自らが祭祀を執り行っていたので 一般には「国府宮神社」「国府宮」と呼ばれるようになり 通称「国府宮」として広く知られます

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大御霊神社(貞)(おほみたまの かみのやしろ)

・大御霊神社(国府宮 別宮)

一緒に読む
大御霊神社(国府宮 別宮)

大御霊神社(おおみたまじんじゃ)は 「尾張大國霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)」を本宮として その別宮であるとされます 別宮はもう一つ「宗形神社(むなかたじんじゃ)」があり この3神社は「国府宮三社」とも呼ばれていて いずれも格式ある『延喜式神名帳』(927年12月編纂)の所載社です

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・修理若御子社〈論社〉

論社
修理若御子社(稲沢市松下)

修理若御子社(すりわかみこしゃ)は 御祭神の修理若御子命(Suriwakamiko no mikoto)について 尾張大国霊神(国府宮の御祭神)の国内修理をお助けになった神で 天香山命の御子「天村雲命(あめのむらくものみこと)」だと伝えます 『尾張国地名考』著者の津田正生は『延喜式神名帳』の大御霊神社(おほみたまの かみのやしろ)であるとしています

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鞆江神社(延)(ともえの かみのやしろ)

葉栗郡(はくりの こおり) 10座(並小)と論社について

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穴太部神社(あなたへの かみのやしろ)

阿遅加神社(あちかの かみのやしろ)

若栗神社(わかくりの かみのやしろ)

黒田神社(くろたの かみのやしろ)

大野神社(おほのの かみのやしろ)

石作神社(いしつくりの かみのやしろ)

宇夫須那神社(うふすなの かみのやしろ)

川嶋神社(かはしまの かみのやしろ)

伊富利部神社(いふりへの かみのやしろ)

伊富利部神社(一宮市木曽川町) 

・天神社(一宮市大毛西郷)

大毛神社(おほけの かみのやしろ)

丹羽郡(にはの こおり) 22座(大1座・小21座)と論社について

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阿豆良神社(あつらの かみのやしろ)

田縣神社(たあかたの かみのやしろ)

稲木神社(いなきの かみのやしろ)

石作神社(いしつくりの かみのやしろ)

伊賀賀原神社(いかかはらの かみのやしろ)

山那神社(やまとの かみのやしろ)

尓波神社(にはの かみのやしろ)

前利神社(さきとの かみのやしろ)

諸鑺神社(もろくわの かみのやしろ)

阿具麻神社(あくまの かみのやしろ)

針綱神社(はりつなの かみのやしろ)

生田神社(いくたの かみのやしろ)

宅美神社(やみの かみのやしろ)

鳴海杻神社(なるみてかしの かみのやしろ)

削栗神社(けつりの かみのやしろ)

託美神社(たくみの かみのやしろ)

虫鹿神社(むしかの かみのやしろ)

立野神社(たちのの かみのやしろ)

井出神社(ヰての かみのやしろ)

小口神社(をくちの かみのやしろ)

鹽道神社(しほみちの かみのやしろ)

大縣神社(名神大)(おほあかたの かみのやしろ)

春日部郡(かすかべの こおり) 12座(並小)と論社について

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非多神社(ひたの かみのやしろ)

乎江神社(をえの かみのやしろ)

外山神社(とやまの かみのやしろ)

片山神社(かたやまの かみのやしろ)

訓原神社(くにはらの かみのやしろ)

牟都志神社(むつしの かみのやしろ)

味鋺神社(みまりの かみのやしろ)

物部神社(もののへの かみのやしろ)

味美白山神社春日井市二子町)〈合祀〉

味美二子山古墳春日井市二子町)〈旧鎮座地〉 

諸大明神社春日井市松本町

八所神社豊山町豊場木戸

伊多波刀神社(いたはとの かみのやしろ)

髙牟神社(たかむの かみのやしろ)

・高牟神社(名古屋市守山区)

・松原神社(春日井市東山町)

・高田寺白山社(北名古屋市高田寺)

八所神社豊山町豊場木戸

・五社神社(春日井市玉野町)

・勝川天神社(春日井市勝川町)

内内神社(うちうちの かみのやしろ)

多氣神社(たけの かみのやしろ)

・多気神社(小牧市多気中町)

山田郡(やまだの こおり) 19座(並小)と論社について

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片山神社(かたやまの かみのやしろ)

大目神社(おほめの かみのやしろ)

羊神社(ひつしの かみのやしろ)

・羊神社(名古屋市北区辻町)

・高牟神社(名古屋市守山区)

深川神社(ふかかはの かみのやしろ)

川嶋神社(かはしまの かみのやしろ)

小口神社(をくちの かみのやしろ)

伊奴神社(いぬの かみのやしろ)

金神社(かねの かみのやしろ)

和尓良神社(わにらの かみのやしろ)

・和爾良神社

・朝宮神社

・両社宮神社

・和爾良神社

・藤森神明社

・天神社

・景行天皇社

多奈波太神社(たなはたの かみのやしろ)

綿神社(わたの かみのやしろ)

澁川神社(しふかはの かみのやしろ)

太乃伎神社(おほのきの かみのやしろ)

尾張神社(をはりの かみのやしろ)

別小江神社(わけをえの かみのやしろ)

大井神社(おほヰの かみのやしろ)

坂庭神社(さかにはの かみのやしろ)

尾張戸神社(をはりへの かみのやしろ)

石作神社(いしつくりの かみのやしろ)

愛智郡(えちの こおり) 17座(大4座・小13座)と論社について

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日置神社(ひをきの かみのやしろ)

上知我麻神社(かむつちかまの かみのやしろ)

下知我麻神社(しもつちかまの かみのやしろ)

熱田神社(名神大)(あつたの かみのやしろ)

御田神社(みたの かみのやしろ)

髙牟神社(たかむの かみのやしろ)

・高牟神社(名古屋市千種区今池)

・高針高牟神社(名古屋市名東区高針)

御器所八幡宮名古屋市昭和区

川原神社(かはらの かみのやしろ)

針名神社(はりなの かみのやしろ)

伊副神社(いふの かみのやしろ)

成海神社(なるみの かみのやしろ)

物部神社(もののへの かみのやしろ)

物部神社名古屋市東区筒井

御器所八幡宮名古屋市昭和区

日割御子神社(名神大)(ひさきみこの かみのやしろ)

孫若御子神社(名神大)(ひこ わかみこの かみのやしろ)

髙座結御子神社(名神大)(たかくら むすひ みこの かみのやしろ)

八剱神社(やつるきの かみのやしろ)

火上姉子神社(ほのかみあねこの かみのやしろ)

青衾神社(あをふすま かみのやしろ)

知多郡(ちたの こおり) 3座(並小)と論社について

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阿久比神社(あくひの かみのやしろ)

入見神社(いるみの かみのやしろ)

羽豆神社(はつの かみのやしろ)

・羽豆神社(知多郡南知多町)

一緒に読む
羽豆神社(南知多町師崎明神山)

羽豆神社(はずじんじゃ)は 尾張氏の祖神「建稲種命(take inatane no mikoto)」が祀られています 1900年前 強大な尾張水軍を統率し 日本武尊(yamatotakeru no mikoto)の東征を勝利に導いた将軍「幡頭(hata gashira)の神」です

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東海道に鎮座する 731座『延喜式神名帳』の所載一覧 に戻る

一緒に読む
東海道に鎮座する 731座『延喜式神名帳』の所載一覧

『延喜式神名帳(engishiki jimmyocho)』は 延長5年(927年)に編纂されました
当時の「全国の官社」(祈年祭(毎年2月)に神祇官から幣帛を受ける神社)の一覧表が所載されています

このページは
「東海道」に鎮座する(731座…大52(うち預月次新嘗19)・小679)神社の一覧表です

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世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」のクライテリア(iii)として「古代から今日に至るまで山岳信仰の伝統を鼓舞し続けてきた 頂上への登拝と山麓の霊地への巡礼を通じて 巡礼者はそこを居処とする神仏の霊能を我が身に吹き込むことを願った」と記されます

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出雲國(izumo no kuni)は「神の國」でありますので 各郡の条に「〇〇郡 神社」として 神社名の所載があります
『風土記(fudoki)』が編纂(733年)された 当時の「出雲の神社(399社)」を『出雲國風土記 神名帳(izumo no kuni fudoki jimmeicho)』として伝える役割をしています

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大国主神(おほくにぬしのかみ)が 坐(ましま)す 古代出雲の神代の舞台へ行ってみたい 降積った時を振り払うように 神話をリアルに感じたい そんな私たちの願いは ”時の架け橋” があれば 叶うでしょう 『古事記(こじき)』〈和銅5年(712)編纂〉に登場する神話の舞台は 現在の神社などに埋もれています それでは ご一緒に 神話を掘り起こしましょう

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出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこのかんよごと)は 律令体制下での大和朝廷で 出雲国造が その任に就いた時や遷都など国家の慶事にあたって朝廷で 奏上する寿詞(ほぎごと・よごと)とされ 天皇(すめらみこと)も行幸されたと伝わっています

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出雲国造(いつものくにのみやつこ)は その始祖を 天照大御神の御子神〈天穂日命(あめのほひのみこと)〉としていて 同じく 天照大御神の御子神〈天忍穂耳命(あめのほひのみこと)〉を始祖とする天皇家と同様の始祖ルーツを持ってる神代より続く家柄です 出雲の地で 大国主命(おほくにぬしのみこと)の御魂を代々に渡り 守り続けています

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宇佐八幡宮五所別宮(usa hachimangu gosho betsugu)は 朝廷からも厚く崇敬を受けていました 九州の大分宮(福岡県)・千栗宮(佐賀県)・藤崎宮(熊本県)・新田宮(鹿児島県)・正八幡(鹿児島県)の五つの八幡宮を云います

7

行幸会は 宇佐八幡とかかわりが深い八ケ社の霊場を巡幸する行事です 天平神護元年(765)の神託(shintaku)で 4年に一度 その後6年(卯と酉の年)に一度 斎行することを宣っています 鎌倉時代まで継続した後 1616年 中津藩主 細川忠興公により再興されましたが その後 中断しています 

8

對馬嶋(つしまのしま)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳』に所載されている 対馬〈対島〉の29座(大6座・小23座)の神社のことです 九州の式内社では最多の所載数になります 對馬嶋29座の式内社の論社として 現在 67神社が候補として挙げられています