丹波国(たんばのくに)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』に所載される 丹波国 式内社 71座(大5座・小66座)の神社です
丹波国(たんばのくに)について
丹波国(Tanbanokuni)は 令制国の一つ〈山陰道に属する〉
現在の・京都府中部・兵庫県北東部・大阪府北部の一部
7世紀の令制国家の成立に伴って 但馬地域が分国して 但馬国となる
和銅6年(713年)4月3日北部5郡が分国して丹後国となる
都に近い郡が「丹波国」となる
丹波国は 古くより京都(平安京)の北西の出入口〈山陰道の始り〉に当たる為 都の政局に巻き込まれやすく 各時代の権力者から重要視された地域です
明治4年(1871)廃藩置県の後 第1次府県統合では 桑田郡、船井郡、何鹿郡は京都府 天田郡、氷上郡、多紀郡は豊岡県に分けられた
明治9年(1876)第2次府県統合により豊岡県は廃止 天田郡が京都府 氷上郡、多紀郡の二郡が兵庫県に編入
1958年(昭和33年)4月1日の市町村合併 京都府南桑田郡樫田村が大阪府高槻市 京都府亀岡市西別院村の牧・寺田地区が大阪府豊能郡豊能町に編入
丹波国 71座(大5座・小66座)
大社 5座は 4社〈いずれも名神大社〉
小社66座は 65社
計71座は 69社
※座は神の柱数 社は神社数
郡〈延喜式神名帳に記載〉
・桑田郡(くはたの こおり)・舩井郡(ふなゐの こおり)・多紀郡(たきの こおり)・氷上郡(ひかみの こおり)・天田郡(あまたの こおり)・何鹿郡(いかるかの こおり)
桑田郡(くはたの こおり) 19座(大2座・小17座)
出雲神社(名神大)(いつもの かみのやしろ)
・出雲大神宮(亀岡市)
出雲大神宮(いずもだいじんぐう)は 社伝によれば「元出雲の社」〈出雲大社の元宮〉とされています『丹波国風土記』逸文に「奈良朝のはじめ元明天皇 和銅年中 大国主命 御一柱のみを島根の杵築の地に遷す すなわち今の出雲大社これなり」 記紀神話の「国譲り神事」は 丹波国が出雲・大和の両勢力の接点にあり 国譲りの所由によって祀られたのが当宮で 古来より元出雲の信仰があり と記されています
出雲大神宮(亀岡市)
・出雲神社(亀岡市)
出雲神社(いずもじんじゃ)は 『延喜式神名帳』(927年12月編纂)所載の丹波國 出雲神社(名神大社)の論社です 創建年代は不詳ですが 境内には 巨岩が 磐座として祀られていて 最古の祭祀形態を存じています かつては磐座の横に出雲大明神といふ祠が祀られていたと伝へ 昭和3年(1928)に大改築を行ない 現在の社殿・鳥居・石段などが整備され 磐座の横の祠から遷座したと伝わります
出雲神社(亀岡市本梅町)
桑田神社(くはたの かみのやしろ)
・桑田神社(亀岡市篠町山本北条)
・桑田神社(亀岡市篠町馬堀東垣内)
三宅神社(みやけの かみのやしろ)
・三宅神社(亀岡市三宅町)
小川月神社(名神大)(をかはつき かみのやしろ)
・小川月神社(亀岡市馬路町月読)
三縣神社(みあかたの かみのやしろ)
・宗神社(南丹市八木町)
神野神社(かむの かみのやしろ)
・宮川神社(亀岡市宮前町)
・玉依神社(亀岡市東別院町)
・道相神社(南丹市美山町)
・住吉神社(南丹市八木町)
山國神社(やまくにの かみのやしろ)
・山國神社(京北鳥居町宮ノ元)
阿多古神社(あこたの かみのやしろ)
・愛宕神社(嵯峨愛宕町)
・愛宕神社〈元愛宕〉(亀岡市千歳町)
小幡神社(をはたの かみのやしろ)
・小幡神社(亀岡市曽我部町)
走田神社(はしりたの かみのやしろ)
・走田神社(亀岡市余部町)
松尾神社(まつのをの かみのやしろ)
・松尾神社(亀岡市旭町)
・請田神社(亀岡市保津町)
伊達神社(いたての かみのやしろ)
・伊達神社(亀岡市余部町)
・伊達神社(亀岡市宇津根町)
大井神社(をほゐの かみのやしろ)
・大井神社 (亀岡市大井町)
石穂神社(いはほの かみのやしろ)
・請田神社(亀岡市保津町)
與能神社(よのの かみのやしろ)
・與能神社(亀岡市曽我部町)
多吉神社(たきの かみのやしろ)
・多吉神社(亀岡市西別院町)
村山神社(むらやまの かみのやしろ)
・村山神社(亀岡市篠町)
鍬山神社(くはやまの かみのやしろ)
・鍬山神社(亀岡市上矢田町)
薭田野神社(ひえたのの かみのやしろ)
・薭田野神社(亀岡市稗田野町)
舩井郡(ふなゐの こおり) 10座(大1座・小9座)
舩井神社(ふなゐの かみのやしろ)
志多非神社(したひ かみのやしろ)
出石鹿 部神社(いつしのかのいそへの かみのやしろ)
嶋物部神社(しまもののへの かみのやしろ)
幡日佐神社(はたひさの かみのやしろ)
志波加神社(しはかの かみのやしろ)
辨奈貴神社(へなきの かみのやしろ)
麻氣神社(名神大)(まけの かみのやしろ)
酒沼志神社(さかちしの かみのやしろ)
多沼神社(たぬまの かみのやしろ)
多紀郡(たきの こおり) 9座(大2座・小7座)
櫛石窓神社二座(並名神大)(くしいはまとの かみのやしろ ふたくら)
神田神社(かむたの かみのやしろ)
川内多多奴比神社二座(かはちたたぬひの かみのやしろ ふたくら)
大賣神社(おほひめの かみのやしろ)
佐佐婆神社(ささは かみのやしろ)
二村神社(ふたむら かみのやしろ)
熊桉神社(くまあんの かみのやしろ)
氷上郡(ひかみの こおり) 17座(並小)
髙座神社(たかくらの かみのやしろ)
狭宮神社(さみやの かみのやしろ)
苅野神社(かりのの かみのやしろ)
部神社(いそへの かみのやしろ)
知乃神社(鍬)(ちのの かみのやしろ)
伊尼神社(いちの かみのやしろ)
佐地神社(さちの かみのやしろ)
阿陀岡神社(あたをかの かみのやしろ)
楯縫神社(たてぬひの かみのやしろ)
芹田神社(せりたの かみのやしろ)
・芹田神社(丹波市氷上町鴨内)
・大武神社(丹波市春日町鹿場)
兵主神社(つはものぬしの かみのやしろ)
新井神社(にひゐの かみのやしろ)
奴奴伎神社(ぬぬきの かみのやしろ)
蘆井神社(いほゐの かみのやしろ)
加和良神社(かわらの かみのやしろ)
伊都伎神社(いちきの かみのやしろ)
神野神社(かむの かみのやしろ)
天田郡(あまたの こおり) 4座(並小)
生野神社(いくの かみのやしろ)
奄我神社(あむかの かみのやしろ)
天照玉命神社(貞)(あまてるたまの かみのやしろ)
荒木神社(貞)(あらきの かみのやしろ)
何鹿郡(いかるかの こおり) 12座(並小)
須波伎部神社(すはきへの かみのやしろ)
阿比地神社(あひち かみのやしろ)
阿須須伎神社(あすすきの かみのやしろ)
御手槻神社(みてつきの かみのやしろ)
佐陁神社(さたの かみのやしろ)
珂牟奈備神社(かむなひの かみのやしろ)
伊也神社(いやの かみのやしろ)
赤國神社(あかくにの かみのやしろ)
髙蔵神社(たかくらの かみのやしろ)
佐須我神社(さすかの かみのやしろ)
嶋萬神社(貞)(しまの かみのやしろ)
福太神社(貞)(ふくたの かみのやしろ)
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山陰道に鎮座する 560座『延喜式神名帳』の所載一覧
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「山陰道」に鎮座する(560座…大37(うち預月次新嘗1)・小523)神社の一覧表です