周防国(すおうのくに)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』に所載される官社のことで 周防国には 10座(並小)゛熊毛郡2座・佐婆郡6座・吉敷郡1・都濃郡1座゛の神が坐します
周防国(すおうのくに)について
周防国(Suonokuni)は 令制国の一つ〈山陽道に属する〉
現在の・山口県東南部
7世紀に周芳国(すはのくに)として設けられ 7世紀末に周防国に改称
周防国(すおうのくに) 10座(並小)
大社はなし
小社10座は8社
計10座は8社
※座は神の柱数 社は神社数
郡〈延喜式神名帳に記載〉
・熊毛郡(くまけの こおり) 2座(並小)
・佐婆郡(さはの こおり) 6座(並小)
・吉敷郡(よしきの かみのやしろ) 1座(小)
・都濃郡(つのの こおり) 1座(小)
熊毛郡(くまけの こおり) 2座(並小)
熊毛神社(くまけの かみのやしろ)
・熊毛神社(周南市呼坂)
・賀茂神社(柳井市伊保庄)
・大歳神社(周南市樋口)
・岩隈八幡宮(岩国市周東町祖生)
・岩隈八幡宮(岩国市玖珂町)
石城神社(いはきの かみのやしろ)
・石城神社(光市大字塩田石城)
佐婆郡(さはの こおり) 6座(並小)
玉祖神社二座(たまのをやの かみのやしろ ふたくら)
・玉祖神社(防府市)
玉祖神社(たまのおやじんじゃ)は 『延喜式神名帳』に「玉祖神社二座」と所載されています 三種の神器の一つ 八坂瓊曲玉(yasakanino magatama)を造られた「玉祖命(tamanoya no mikoto)」が御祭神 他一座は不詳です また 社伝では『日本神話』でも有名な「天照大神の天の岩戸隠」の時に 集めて鳴かせた「常世 長鳴鶏」を 玉祖命が この地に この鶏をつれて留まられたとして「黒柏 発祥の地」としています 黒柏は 天然記念物に指定されて境内で飼育されています
玉祖神社(周防国一之宮)
出雲神社二座(いつもの かみのやしろ ふたくら)
・出雲神社(山口市徳地堀)
出雲神社(いづもじんじゃ)は 第44代 元正天皇 霊亀元年(715)鎮座と伝えら 周防国二之宮です その起源はさらに古く 大古 出雲種族の佐波川流域への膨張発展に伴い その祖神を鎮祭したものと考えられています 式内社 周防國 佐波郡 出雲神社二座(イツモノカミノヤシロ フタクラ)とされています
出雲神社(山口市徳地堀)
・出雲社〈熊野神社境内〉(防府市上右田)
熊野神社(くまのじんじゃ) は 明徳三年(1392)大内義弘公は 将軍 足利義満から和泉(いずみ)・紀伊(きい)の両国を与えられた時 野上修理亮に命じて 紀伊の国の熊野権現宮より御分霊を移し この地に熊野権現を創建したと伝わり 境内社 出雲社(いずもしゃ)は 延喜式内社との伝承もあります
熊野神社 & 出雲社〈熊野神社境内〉(防府市上右田)
御坂神社(みさかの かみのやしろ)
・三坂神社(山口市徳地岸見)
・船路八幡宮(山口市徳地船路)
劔神社(つるきの かみのやしろ)
・劔神社(防府市高井)
吉敷郡(よしきの かみのやしろ) 1座(小)
仁壁神社(にかへの かみのやしろ)
・仁壁神社(山口市三の宮)〈周防國三之宮〉
都濃郡(つのの こおり) 1座(小)
二俣神社(ふたまたの かみのやしろ)
・二俣神社(周南市大向)
・周方神社(周南市大字長穂)
・二所山田神社(周南市鹿野上)
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『延喜式神名帳(engishiki jimmyocho)』は 延長5年(927年)に編纂されました このページは
山陽道に鎮座する 140座『延喜式神名帳』の所載一覧
当時の「全国の官社」(祈年祭(毎年2月)に神祇官から幣帛を受ける神社)の一覧表が所載されています
「山陽道」に鎮座する(140座…大16(うち預月次新嘗4)・小124)神社の一覧表です