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讃岐国 式内社 24座(大3座・小21座)について

讃岐国(さぬきのくに)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』に所載される 讃岐国 24座(大3座・小21座)の神社です

讃岐国(さぬきのくに)について

讃岐国Sanukinokuniは  令制国の一つ〈南海に属する
現在の香川県〈・小豆島直島諸島は含まな

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古事記には 伊予之二名島の顔の一つとされ「飯依比古(いいよりひこ)

当地を開発した忌部(いんべ)氏が 矛竿(ほこさお)を貢ぎ物としたので 竿調国(さおつきのくに)と云い それが「さぬき」語源ともわる

讃岐国(さぬきのくに) 24座(大3座・小21座)

大社3は3〈いずれも名神大社〉
小社21は21
 24は24

※座は神の柱数 社は神社数

〈延喜式神名帳に記載〉
寒川郡(さむかはの こおり) 5座(並小)
三木郡(みきの こおり) 1座(小)
香川郡(かかはの かみのやしろ) 1座(大)
阿野郡(あやの こおり) 3座(大1座・小2座)
鵜足郡(うたりの こおり) 2座(並小)
那珂郡(なかの こおり) 2座(並小)
多度郡(たとの こおり) 2座(並小)
苅田郡(かりた こおり) 6座(大1座・小5座)
大内郡(をほちの こおり) 1座(小)
三野郡(みの こおり) 1座(小)

寒川郡(さむかはの こおり) 5座(並小)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

志太張神社(したはりの かみのやしろ)

・志太張神社(さぬき市鴨部)

布勢神社(ふせの かみのやしろ)

布勢神社さぬき市寒川町

造田神社さぬき市造田是弘

神前神社(かんさきの かみのやしろ)

・神前神社(さぬき市寒川町神前山崎)

・春日神社(さぬき市寒川町神前石井)

・男山神社(さぬき市寒川町神前寺尾)

多和神社(たわの かみのやしろ)

大蓑彦神社(おほみのひこの かみのやしろ)

三木郡(みきの こおり) 1座(小)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

和尓賀波神社(わにかは かみのやしろ)

・引宮神社

 

・鰐河八幡宮

 

・白山神社

 

・和爾賀波神社

 

香川郡(かかはの かみのやしろ) 1座(大)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

田村神社(たむらの かみのやしろ)(貞・名神大)

・田村神社(高松市一宮町)

一緒に読む
田村神社(高松市一宮町)

田村神社(たむらじんじゃ)は 社記によれば 古くは 定水井(さだみずのい)という深淵に水神〈龍神〉を祀っていた 和銅二年(709)に行基によって その深淵の上に社殿が創建されたと伝わります 讃岐地方は 雨が少なく農耕には溜池を必要とする地域で この地に枯れることなく湧き出る水は 信仰と祭祀の根源に繋がったとされます

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・天降神社(高松市香川町)
〈御旅所 御祭神降臨の地〉

一緒に読む
天降神社(高松市香川町)

天降神社(あまくだりじんじゃ)は 田村大神示顕の地と云われ 往古 田村神社の御旅所とされていました 現在の神社は 享録年中(西暦一五二八~三二)大野北城内に神が降臨して霊異が現れ その啓示に基づき城の南東に天下権現(あまくだりごんげん)社(現在の天降神社)を建立したという

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阿野郡(あやの こおり) 3座(大1座・小2座)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

鴨神社(かもの かみのやしろ)

神谷神社(かむたにの かみのやしろ)

城山神社(貞・名神大)(きやまの かみのやしろ)

鵜足郡(うたりの こおり) 2座(並小)

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飯神社(いひ かみのやしろ)

宇閉神社(うへの かみのやしろ)

那珂郡(なかの こおり) 2座(並小)

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櫛梨神社(くしなしの かみのやしろ)

神野神社(かんの かみのやしろ)

多度郡(たとの こおり) 2座(並小)

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大麻神社(おほあさの かみのやしろ)

・大麻神社(善通寺市大麻町)

雲氣神社(貞)(くもけの かみのやしろ)

苅田郡(かりた こおり) 6座(大1座・小5座)

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髙屋神社(たかやの かみのやしろ)

山田神社(やまたの かみのやしろ)

加麻良神社(かまらの かみのやしろ)

於神社(うへの かみのやしろ)

・於神社(観音寺市粟井町)

・應神社(観音寺市大野原町)

・井上神社(観音寺市大野原町萩原)

粟井神社(貞・名神大)(あはゐの かみのやしろ)

黒嶋神社(貞)(くろしまの かみのやしろ)

大内郡(をほちの こおり) 1座(小)

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水主神社(みぬしの かみのやしろ)

三野郡(みの こおり) 1座(小)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

大水上神社(おほみつかみの かみのやしろ)

・大水上神社(三豊市高瀬町)

南海道に鎮座する 163座『延喜式神名帳』の所載一覧 に戻る 

一緒に読む
南海道に鎮座する 163座『延喜式神名帳』の所載一覧

『延喜式神名帳(engishiki jimmyocho)』は 延長5年(927年)に編纂されました
当時の「全国の官社」(祈年祭(毎年2月)に神祇官から幣帛を受ける神社)の一覧表が所載されています 

このページは
「西海道」に鎮座する(163座…大29(うち預月次新嘗10・さらにこのうち預相嘗4)・小134)神社の一覧表です

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世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」のクライテリア(iii)として「古代から今日に至るまで山岳信仰の伝統を鼓舞し続けてきた 頂上への登拝と山麓の霊地への巡礼を通じて 巡礼者はそこを居処とする神仏の霊能を我が身に吹き込むことを願った」と記されます

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出雲國(izumo no kuni)は「神の國」でありますので 各郡の条に「〇〇郡 神社」として 神社名の所載があります
『風土記(fudoki)』が編纂(733年)された 当時の「出雲の神社(399社)」を『出雲國風土記 神名帳(izumo no kuni fudoki jimmeicho)』として伝える役割をしています

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宇佐八幡宮五所別宮(usa hachimangu gosho betsugu)は 朝廷からも厚く崇敬を受けていました 九州の大分宮(福岡県)・千栗宮(佐賀県)・藤崎宮(熊本県)・新田宮(鹿児島県)・正八幡(鹿児島県)の五つの八幡宮を云います

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對馬嶋(つしまのしま)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳』に所載されている 対馬〈対島〉の29座(大6座・小23座)の神社のことです 九州の式内社では最多の所載数になります 對馬嶋29座の式内社の論社として 現在 67神社が候補として挙げられています