大歳社(おおとしのやしろ)は 出雲大社の境外末社です 御祭神の大歳神(おおとしのかみ)は 須佐之男神(すさのをのかみ)の御子神であり 田圃(たんぼ)や畑の守護神で 穀物の豊穣をお護りになる功徳ある神です
1.ご紹介(Introduction)
この神社の正式名称や呼ばれ方 現在の住所と地図 祀られている神様や神社の歴史について ご紹介します
【神社名(Shrine name)】
大歳社(Ohotoshi shrine)〈出雲大社 境外末社〉
[通称名(Common name)]
【鎮座地 (Location) 】
島根県出雲市大社町杵築北
[地 図 (Google Map)]
【御祭神 (God's name to pray)】
《主》大歳神(おほとしのかみ)
※素戔鳴尊(すさのをのみこと)の御子神
【御神格 (God's great power)】(ご利益)
・五穀を守護される神
【格 式 (Rules of dignity) 】
・出雲大社 境外末社
【創 建 (Beginning of history)】
出雲大社 末社
大歳社(おおとしのやしろ)
御祭神 大歳神(おおとしのかみ)
由緒
素戔嗚尊(すさのおのみこと)の御子神であり
田畑の守護神で穀物の豊穣をお護りになる功徳ある神様です。祭日 一月三日 九月十三日
現地立札より
【由 緒 (History)】
出雲大社 摂社
大歳社(おおとしのやしろ)
御祭神 大歳神(おおとしのかみ)
由緒
この神は 須佐之男神の御子神であり 田圃(たんぼ)や畑の守護神で穀物の豊穣をお護りになる功徳ある神であります祭日 一月三日 九月十三日
旧 現地立札より
【境内社 (Other deities within the precincts)】
【境外社 (Related shrines outside the precincts)】
大歳社(おおとしのやしろ)は 出雲大社の境外末社です
・出雲大社(出雲市)
出雲大社(いずも おおやしろ)は ”遠き神代に 国を譲られた”「大国主大神(おほくにぬしのおほかみ)」の偉業と その誠に感謝なさって 「天神(あまつかみ)」が 天日隅宮(あめのひすみのみや)を献上されたことに始まるとされています
出雲大社(出雲市)【前編】
この神社の予備知識(Preliminary knowledge of this shrine)
この神社は 由緒(格式ある歴史)を持っています
大歳社(おおとしのやしろ)は 大歳神(おおとしのかみ)を祀ります
大歳社(おおとしのやしろ)の御祭神 大歳神(おおとしのかみ)は 素戔鳴尊(すさのをのみこと)の御子神で 五穀を守護される神です
大歳社(おおとしのやしろ)の向かって右側の道の先には
・出雲大社 境外摂社 上宮(かみのみや)〈仮宮〉
《主》素戔鳴尊(すさのをのみこと)八百萬神(やおよろづのかみ)
旧暦十月 全国各地の神々はこの地に集まられ この社で神議りされると伝えられています
出雲大社 摂社
上宮(かみのみや)
御祭神 素戔鳴尊(すさのおのみこと)
八百萬神(やおよろづのかみ)
由緒
一般に旧暦十月は神無月と云われていますが、これは全国の八百萬神々が大國主大神の許にお集まりになるからです。
その為、出雲ではこの月を「神在月」と申しています。
この上宮に於いて生きとし生けるものの幸福と社会の繁栄の「縁」を結ばれる神議が行われます。
祭日 一月三日 五月十四日
旧暦十月十一日~十七日現地案内板より
・出雲大社 境外末社 下宮(しものみや)
《主》天照大御神(あまてらすおほみかみ)
【オタッキーポイント】(Points selected by Japanese Otaku)
あなたが この神社に興味が湧くような予備知識をオタク視点でご紹介します
「古殿地(こでんち)」〈御敷地〉について
伊勢神宮で お詣りの時 御正殿の隣に 古殿地(こでんち)〈御敷地〉があります
伊勢の神宮では 20年に一度「式年遷宮(しきねんせんぐう)<社殿が造り替えられる>」が行われます その際に新しい神殿を建て遷座する神地が 現在の御正殿の隣にあります そして 今まで御正殿が建てられていた敷地は 次の式年遷宮までの20年間は 更地の古殿地となって時を過ごします これが繰り返し行われます
古殿地の奥には 覆屋(おおいや)が建てられていますが 御正殿の心御柱(しんのみはしら)が建てられる位置だと云われます
古殿地(こでんち)は 神域ですので 立ち入ることは出来ません
大歳社(おおとしのやしろ)の境内にある「御敷地(みしきち)」について
大歳社の境内は 芝生が植えられ 御垣に囲まれています
現在の社殿の前に 祭場のように垣が廻され祀られている場所があります
そこは 小さいながら 石畳が敷かれ丁寧に守られています
これは 伊勢神宮の御正殿の隣にある 古殿地(こでんち)〈御敷地〉と同様に 新たな社殿を造り替えるときの〈御敷地〉となります
神社にお詣り(For your reference when visiting this shrine)
この神社にご参拝した時の様子をご紹介します
出雲大社の神楽殿から R29号を西へ奉納山公園を過ぎると右側に鎮座 約1.1km 徒歩13分程度
正面に稲佐の浜〈日本海〉の弁天島があり 直線で200m程か
御垣に囲まれて 芝生が植えられた境内
大歳社〈出雲大社 境外末社〉(出雲市大社町)に参着
一礼をしてから 境内地に入り
社殿にすすみます
賽銭をおさめ お祈りをします
ご神威に添い給うよう願いながら礼 鎮まる御祭神に届かんと かん高い柏手を打ち 両手を合わせ祈ります
神社の伝承(A shrine where the legend is inherited)
この神社にかかわる故事や記載されている文献などをご紹介します
『古事記(Kojiki)〈和銅5年(712)編纂〉』 に記される伝承
天津神〈皇統〉・支配神〈須佐之男神・大国主神など〉でもない 国津神の 穀物の守護神 大年神(おほとしのかみ)・羽山戸神(はやまとのかみ)の神裔が記されています
【抜粋意訳】
大年神(おほとしのかみ)の神裔
大年神(おほとしのかみ)が
神活須毘神(かむいくすびのかみ)の娘 伊怒比売(いのひめ)を娶り産んだ子は 大国御魂神(おほくにみたまのかみ)次に韓神(からのかみ)次に曽富理神(そほりのかみ)次に白日神(しらひのかみ)次に聖神(ひじりのかみ)
五神です又 大年神(おほとしのかみ)が
香用比売(かぐよひめ)を娶り産んだ子は 大香山戸臣神(おおかぐやまとみのかみ)次に御年神(みとしのかみ)
二神です又〈大年神(おほとしのかみ)が〉
天知迦流美豆比売(あめしるかるみづひめ)を娶り産んだ子は 奥津日子神(おきつひこのかみ)次に奥津比売命(おきつひめ) 亦名(またのな)は 大戸比売神(おほべひめのかみ)これは人々が祀る 竃(かまど)の神
次に
大山咋神(おほやまくいのかみ) 亦名(またのな)は 山末之大主神(やますえのあほぬしのかみ)これは近江国(おうみのくに)日枝山(ひえのやま)〈比叡山〉また 葛野の松尾に坐(ましま)し 鳴鏑(なりかぶら)に 用(なりませる)神なり
次は庭津日神(にはつひのかみ)次に阿須波神(あすはのかみ)次に波比岐神(はひきのかみ)次に香山戸臣神(かくやまとみのかみ)次に羽山戸神(はやまとのかみ)次に庭高津日神(にわのたかつひのかみ)次に大土神(おほつちのかみ) 亦名(またのな)は 土之御祖神(つちのみおやのかみ) 九神上件(かみのくだり)大年神(おほとしのかみ)の子 大国御魂神(おほくにみたまのかみ)から 大土神(おほつちのかみ)まで合せて十六神
さて
羽山戸神(はやまとのかみ)が
大気都比売神(おほげつひめのかみ)を娶り産んだ子は 若山咋神(わかやまくひのかみ)次に若年神(わかとしのかみ)次に妹若沙那売神(いもわかさなめのかみ)次に彌豆麻岐神(みづまきのかみ)次に夏高津日神(なつのたかひのかみ) またの名を 夏之売神(なつめのかみ)次に秋毘売神(あきひめのかみ)次に久々年神(くくとしのかみ)次に久々紀若室葛根神(くくきわかむろつなねのかみ)上件(かみのくだり)羽山戸神(はやまとのかみ)の子 若山咋神(わかやまくひのかみ)以下(よりしも) 若室葛根神(わかむろつなねのかみ)以前(まで) 併せて八神
【原文参照】
大歳社〈出雲大社 境外末社〉(出雲市大社町)に「拝 (hai)」(90度のお辞儀)
”時の架け橋” 大国主神(おほくにぬしのかみ)
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大国主神(おほくにぬしのかみ)が 坐(ましま)す 古代出雲の神代の舞台へ行ってみたい 降積った時を振り払うように 神話をリアルに感じたい そんな私たちの願いは ”時の架け橋” があれば 叶うでしょう 『古事記(こじき)』〈和銅5年(712)編纂〉に登場する神話の舞台は 現在の神社などに埋もれています それでは ご一緒に 神話を掘り起こしましょう
”時の架け橋” 大国主神(おほくにぬしのかみ)『古事記』に登場する神話の舞台