実践和學 Cultural Japan heritage

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因幡國 式内社 50座(大1座・小49座)について

因幡国(いなばのくに)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』に所載される 因幡国 50座(大1座・小49座)の神社です

因幡國(いなばのくに)について

因幡国Inabanokuniは  令制国の一つ山陰道に属する
現在の鳥取県東部

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古は 稲葉国造(いなばのくにのみやつこ)の領域であったとされます

大伴家持(おおとものやかもち) 国司として赴任中に『万葉集』の最後の歌を この地で詠んでいます

南北朝時代から室町時代には 山名氏が領国支配する
近世 池田氏が 因幡国伯耆国両国 を領し支配して幕末に至

明治4年1871)7月 廃藩置県〈鳥取藩・若桜藩鹿奴藩 鳥取県とな
明治9年(1876) 鳥取県は 島根県に編入

明治14年(1881) 再び 鳥取県が置かれた〈鳥取士族らの運動による〉

因幡国 50座(大1座・小49座)

大社 1座は 1社名神大社
小社49座は 41社
 計50座は 42社

※座は神の柱数 社は神社数

〈延喜式神名帳に記載〉
巨濃郡法美郡八上郡邑美郡高草郡気多郡

巨濃郡(このの こおり) 9座(並小)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

恩志呂神社(をしろの  かみのやしろ)

・恩志呂神社(岩美郡岩美町恩志)

大神社(おほわの かみのやしろ)

・美取神社(岩美町太田)

・荒砂神社(岩美町浦富)

・御湯神社(岩美郡岩美町岩井)

・多居乃上神社(鳥取市国府町)

佐弥乃兵主神社(さみの つはものぬしの かみのやしろ)

・佐彌乃兵主神社(岩美郡岩美町河崎)

髙野神社(たかのの かみのやしろ)

・高野神社(岩美郡岩美町延興寺)

許野乃兵主神社(こやの つはものぬしの かみのやしろ)

・許野乃兵主神社(岩美郡岩美町浦富)

二上神社(ふたかみの かみのやしろ)

・二上神社(岩美郡岩美町岩常)

御湯神社(みゆの かみのやしろ)

・御湯神社(岩美郡岩美町岩井)

日野神社(ひのの かみのやしろ)

・日野神社(岩美郡岩美町大谷)

甘露神社(かむろの かみのやしろ)

・甘露神社(岩美郡岩美町陸上)

法美郡(はふみの こおり) 9座(大1座・小8座)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

多居乃上神社二座(たこのうへの かみのやしろ ふたくら)

・多居乃上神社(鳥取市国府町)

意上奴神社(いかむ かみのやしろ)

・意上奴神社(鳥取市香取)

槻折神社(つきをり かみのやしろ)

・槻析神社(鳥取市生山)

荒坂神社(あらさか かみのやしろ)

・荒坂神社(鳥取市福部町八重原)

手見神社(てみの かみのやしろ)

・手見神社(鳥取市国府町)

服部神社(はとり かみのやしろ)

・服部神社福部町

一緒に読む
服部神社(鳥取市福部町海士)〈三代實錄 服部神・延喜式内社 服部神社〉

服部神社(はっとりじんじゃ)は 『續日本紀』元明天皇 和銅五年(712)秋七月の条に因幡国にて綾錦を織られたと記載があり その頃の創立と思われ 又『三代實録』貞観十六年(874)五月の条に服織神 從五位上と神階の奉授が記される国史見在社であり 式内社 因幡國 法美郡 服部神社(はとりのかみのやしろ)でもあります

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美歎神社(みたの かみのやしろ)

・美歎神社(鳥取市国府町美歎)

宇倍神社(貞・名神大)(うへの かみのやしろ)

・宇倍神社(鳥取市)〈因幡国一之宮〉

一緒に読む
宇倍神社(鳥取市国府町宮下)〈因幡国一之宮〉

宇倍神社(うべじんじゃ)は 因幡国一之宮です 鎮座する稲葉山(イナバヤマ)の麓一帯は・奈良・平安・鎌倉時代を通し因幡国府があり 政治経済・文化の中心地であり 大和朝廷が『名神祭』〈国家的事変が起こり またはその発生が予想される際に その解決を祈願するための臨時の国家祭祀〉を司る名神大社です

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八上郡(やかみの こおり) 19座(並小)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

大江神社三座(おほえの かみのやしろ みくら)

・大江神社(八頭郡八頭町橋本)〈因幡国二之宮〉

都波只知上神社二座(つはしちの かみのやしろ ふたくら)

・都波只知上神社(鳥取市河原町佐貫)

鹽野上神社二座(しほののうへの かみのやしろ ふたくら)

・塩野上神社(八頭郡八頭町塩上)

都波奈弥神社二座(つはなみの かみのやしろ ふたくら)

・都波奈彌神社(鳥取市河原町和奈見)

伊蘇乃佐只神社二座(いそののさしの かみのやしろ ふたくら)

・伊蘇乃佐只神社(八頭郡八頭町安井宿)

多加牟久神社二座(たかむくの かみのやしろ ふたくら)

・多加牟久神社(鳥取市河原町本鹿)

意非神社(いひの かみのやしろ)

・意非神社(八頭郡若桜町大字屋堂羅)

賣沼神社(ひめぬの かみのやしろ)

・賣沼神社(鳥取市河原町)

一緒に読む
賣沼神社(鳥取市河原町)〈゛稻羽(いなば)の八上比売(やがみひめ)゛を祀る古社〉

賣沼神社(めぬまじんじゃ)は 『延喜式神名帳927 AD.』所載の因幡国 八上郡「賣沼神社(ひめぬの かみのやしろ)」とされます 創建は神代に遡り 神話の舞台でもあります『古事記』大国主の稻羽之素菟(いなばのしろうさぎ)の段で登場する゛稻羽(いなば)の八上比売(やがみひめ)゛を神に祀ります

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和多理神社(わたりの かみのやしろ)

・和多理神社(八頭郡八頭町郡家殿)

久多美神社(くたたみの かみのやしろ)

・久多美神社(鳥取市河原町谷一木)

布留多知神社(ふるたちの かみのやしろ)

・布留多知神社(八頭郡八頭町重枝)

美幣沼神社(みてくらぬの かみのやしろ)

・美幣奴神社(八頭郡八頭町篠波)

邑美郡(をふみの こおり) 1座(小)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

中臣崇健神社(なかとむたかたけの かみのやしろ)

・中臣崇健神社(鳥取市古郡家西土居)

髙草郡(たかくさの こおり) 7座(並小)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

伊和神社(いはの かみのやしろ)

・伊和神社(鳥取市岩吉)

倭文神社(しとりの かみのやしろ)

倭文神社(鳥取県鳥取市)

天穂日命神社(貞延)(あまのほひのみことの かみのやしろ)

・天穗日命神社(鳥取市福井)

一緒に読む
天穂日命神社(鳥取市福井)

天穂日命神社(あめのほひのみことじんじゃ)は 古代 稲葉国造(いなばのくにのみやつこ)の氏神として天穂日命が祀られたものであったと伝わります 『延喜式神名帳(927年編纂)』所載の因幡國 高草郡 天穗日命神社の論社です

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・天穂日命社〈日吉神社 境内摂社〉(鳥取市布勢)

一緒に読む
日吉神社(鳥取市布勢)&天穂日命社〈境内摂社〉

日吉神社(ひえじんじゃ)は 国の史跡「布勢古墳」と同じ丘陵地にあり 俗に「布勢の山王さん」と呼ばれ親しまれています 境内摂社の天穂日命社〈あめのほひのみことのやしろ〉は 山王社地宝筐印塔(さんのうしゃじほうきょういんとう)を御神体とする式内社 因幡國 高草郡 天穗日命神社の論社です

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天日名鳥命神社(延)(あまひなとりのみことの かみのやしろ)

天日名鳥命神社(鳥取市大畑)

一緒に読む
天日名鳥命神社(鳥取市大畑)

天日名鳥命神社(あめのひなどりのみことじんじゃ)は 中古に神廟 燹火(へいか)の災に遭(あ)ひ 燔滅(せんめつ)し 後の代に 本社一宇を建て 三神〈天日名鳥命 天穂日命 天日鷺命〉共に祭祀し「天三祇の宮」と称したとの事 『延喜式神名帳(927年編纂)』所載の因幡国 高草郡 天日名鳥命神社(あまひなとりのみことの かみのやしろ)とされます

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阿太賀都建御熊命神社(あたかつたけみくまのみことの かみのやしろ)

御熊神社鳥取市御熊

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阿太賀都健御熊命神社(鳥取市御熊)

阿太賀都健御熊命神社(あだかつ たけみくまのみこと じんじゃ)は 社殿一帯に玄武岩柱状節理がみられ これは「御祭神 健御熊命が 一夜で 隠岐島に石橋を架け造ろうとしたが にわかに夜が明けたと思い 事成らず捨置き給ふ趾」と伝説があります 式内社の阿太賀都健御熊命神社(あたかつ たけみくまのみことの かみのやしろ)とされます

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大和佐美命神社(おほやまとさみのみことの かみのやしろ)

・大和佐美命神社鳥取市上砂見

一緒に読む
大和佐美命神社(鳥取市上砂見)

大和佐美命神社(おおわさみのみことじんじゃ)は 式内社 大和佐美命神社(おほやまと さみのみことの かみのやしろ)とされます 御祭神 大和佐美命の御名は〈オワサミノミコトorオホヤマトサミノミコト〉とされ 諸文献には記されない神で 野見宿禰命(のみのすくねのみこと)の父ではないかとの説もあります

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大野見宿祢命神社(おほのみのすくねのみことの かみのやしろ)

大野見宿禰命神社鳥取市徳尾

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大野見宿禰命神社(鳥取市徳尾)

大野見宿禰命神社(おおのみすくねのみことじんじゃ)は 御祭神に出雲国造の血筋にあたる角力(すもう)の祖 野見宿禰命(のみのすくねのみこと)を祀ります 『延喜式神名帳927 AD.』所載 因幡国 高草郡 大野見宿禰命神社(おほのみのすくねのみことの かみのやしろ)とされます

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氣多郡(けたの こおり) 5座(並小)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

利川神社(はやかはの かみのやしろ)

・利川神社(鳥取市青谷町早牛)

幡井神社(はたヰの かみのやしろ)

・幡井神社(鳥取市青谷町絹見)

加知弥神社(かちみの かみのやしろ)

・加知彌神社(鳥取市鹿野町寺内)

板井神社(いた井の かみのやしろ)

・板井神社(鳥取市気高町宝木字奧沢見)

志加奴神社(しかぬの かみのやしろ)

・志加奴神社(鳥取市気高町宿)

・鷲峰神社(鳥取市鹿野町鷲峯)

山陰道に鎮座する 560座『延喜式神名帳』の所載一覧に戻る

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山陰道に鎮座する 560座『延喜式神名帳』の所載一覧

『延喜式神名帳(engishiki jimmyocho)』は 延長5年(927年)に編纂されました 当時の「全国の官社」(祈年祭(毎年2月)に神祇官から幣帛を受ける神社)の一覧表が所載されています このページは「山陰道」に鎮座する(560座…大37(うち預月次新嘗1)・小523)神社の一覧表です

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世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」のクライテリア(iii)として「古代から今日に至るまで山岳信仰の伝統を鼓舞し続けてきた 頂上への登拝と山麓の霊地への巡礼を通じて 巡礼者はそこを居処とする神仏の霊能を我が身に吹き込むことを願った」と記されます

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大国主神(おほくにぬしのかみ)が 坐(ましま)す 古代出雲の神代の舞台へ行ってみたい 降積った時を振り払うように 神話をリアルに感じたい そんな私たちの願いは ”時の架け橋” があれば 叶うでしょう 『古事記(こじき)』〈和銅5年(712)編纂〉に登場する神話の舞台は 現在の神社などに埋もれています それでは ご一緒に 神話を掘り起こしましょう

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出雲国造(いつものくにのみやつこ)は その始祖を 天照大御神の御子神〈天穂日命(あめのほひのみこと)〉として 同じく 天照大御神の御子神〈天忍穂耳命(あめのほひのみこと)〉を始祖とする天皇家と同様の始祖ルーツを持ってる神代より続く家柄です 出雲の地で 大国主命(おほくにぬしのみこと)の御魂を代々に渡り 守り続けています

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宇佐八幡宮五所別宮(usa hachimangu gosho betsugu)は 朝廷からも厚く崇敬を受けていました 九州の大分宮(福岡県)・千栗宮(佐賀県)・藤崎宮(熊本県)・新田宮(鹿児島県)・正八幡(鹿児島県)の五つの八幡宮を云います

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行幸会は 宇佐八幡とかかわりが深い八ケ社の霊場を巡幸する行事です 天平神護元年(765)の神託(shintaku)で 4年に一度 その後6年(卯と酉の年)に一度 斎行することを宣っています 鎌倉時代まで継続した後 1616年 中津藩主 細川忠興公により再興されましたが その後 中断しています 

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對馬嶋(つしまのしま)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳』に所載されている 対馬〈対島〉の29座(大6座・小23座)の神社のことです 九州の式内社では最多の所載数になります 對馬嶋29座の式内社の論社として 現在 67神社が候補として挙げられています