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備後国(びんごのくに) 式内社 17座(並小)について

備後国(びんごのくに)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』に所載される 備後国 17座(並小)の神社です

備後国(びんごのくに)について

備後国Bingonokuniは  令制国の一つ〈山陽に属する
現在の広島県東半分

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備後国(びんごのくに)の成立
大和朝廷は 強大な吉備国(きびのくに)の解体〈分解〉を進め 鉄資源を吉備氏から直接 大和朝廷の管轄下に置くことによる吉備氏弱体化の意図があったとされます
7世紀後半
吉備国(きびのくに) 備前国、備中国、備後国に分割されて成立

備後国(びんごのくに) 17座(並小)

大社はなし
小社17は17
 117は17

※座は神の柱数 社は神社数

〈延喜式神名帳に記載〉
安那郡(やすなの こおり) 2座(並小)
深津郡(ふかつの こおり) 1座(小)
奴可郡(ぬかの こおり) 1座(小)
沼隈郡(ぬのくまの こおり) 3座(並小)
品治郡(ほむぢの こおり) 1座(小)
葦田郡(あしたの こおり) 2座(並小)
甲奴郡(かふぬの こおり) 1座(小)
三上郡(みかみの こおり) 1座(小)
恵蘇郡(えその こおり) 1座(小)
御調郡(みつきの こおり) 1座(小)
世羅郡(せらの こおり) 1座(小)
三谿郡(みたに こおり) 1座(小)
三次郡(みつきの こおり) 1座(小)

安那郡(やすなの こおり) 2座(並小)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

多祁伊奈太伎佐耶布都神社(たけのいなたきさやふつの かみのやしろ)

・多祁伊奈太岐佐耶布都神社(福山市山野町)

・素盞嗚神社(福山市神辺町)

・二宮神社(福山市神辺町八尋)

天別豊姫神社(あまわけとよひめの かみのやしろ)

・天別豊姫神社(福山市神辺町川北)

深津郡(ふかつの こおり) 1座(小)

国立公文書館デジタルアーカイブス  延喜式 刊本(跋刊)[旧蔵者]紅葉山文庫https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000004146&ID=M2014101719562090086&TYPE=&NO=画像利用

須佐能袁能神社(すさのをの かみのやしろ)

・素盞嗚神社(福山市新市町)

一緒に読む
素盞嗚神社(福山市新市町)

素盞嗚神社(すさのおじんじゃ)は 『備後国風土記(bingo no kuni fudoki)』逸文の「蘇民将来(somin shorai)」の説話の舞台となる伝説の地と伝えられています 説話に登場する「疫隈國社(eno kumano kunitsu yashiro)」が当社とされ もしくは 摂社の「蘇民神社・疱瘡神社」とされています 全国の「祇園社の始りの地」とされ 京都の八坂神社の源流もこの地と云われています『延喜式神名帳』所載社であり 「備後国一之宮」ともされる由緒ある格式の高い神社です

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・天神社(福山市蔵王町)

・素盞嗚神社(福山市神辺町)

・王子神社(福山市東深津町)

奴可郡(ぬかの こおり) 1座(小)

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迩比都賣神社(にひつひめの かみのやしろ)

・迩比都賣神社(庄原市西城町西城)

・奴可神社(庄原市東城町小奴可)

・高野八幡神社(庄原市東城町久代)

沼隈郡(ぬのくまの こおり) 3座(並小)

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髙諸神社(たかもろの かみのやしろ)

・高諸神社(福山市今津町)

沼名前神社(ぬなさきの かみのやしろ)

・沼名前神社(福山市鞆町後地)

比古佐須伎神社(ひこさすきの かみのやしろ)

・彦(比古)佐須岐神社(福山市瀬戸町長和)

品治郡(ほむぢの こおり) 1座(小)

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多理比理神社(たりひりの かみのやしろ)

・多理比理神社〈吉備津神社 境内〉(福山市新市町)

一緒に読む
多理比理神社〈吉備津神社 境内〉(福山市新市町)

多理比理神社(たりひりじんじゃ)は 一説に もとは品治郡服部村大字服部本郷に鎭座していたが 何時の頃か社が荒廃し 吉備津神社の境内に移された また一説に 多理比理神社が 品治郡宮内村に当初より鎭座していて 後に分祠であった吉備津神社が備後一宮として移されたとする説もあります 『延喜式神名帳』には 多理比理神社は記載があり 備後吉備津神社は記載がありません

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・當島八幡神社〈相殿 多理比理神社〉(福山市駅家町上山守)

一緒に読む
當島八幡神社〈相殿 多理比理神社〉(福山市駅家町上山守)

當島八幡神社(とうしまはちまんじんじゃ)〈相殿 多理比理神社〉は 大同二年(八O七年)豊後の国(大分県)宇佐八幡宮の御分霊を勧請して祀られた 延元元年(一三三六年)『延喜式神名帳927 AD.』所載の多理比理神社を相殿に合祀し 現在地に社殿を再建して以後 當島八幡神社として祭祀が執り行われています

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・神子原荒神社(福山市駅家町服部本郷)

葦田郡(あしたの こおり) 2座(並小)

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賀武奈備神社(かむなひの かみのやしろ)

・甘南備神社(府中市出口町)

國髙依彦神社(くにたかよりひこの かみのやしろ)

・高靇神社〈祈雨大神〉(福山市新市町藤尾)

・国司神社(福山市芦田町上有地)

甲奴郡(かふぬの こおり) 1座(小)

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意加美神社(いかみの かみのやしろ)

・意加美神社(庄原市総領町稲草)

・意加美神社(庄原市総領町五箇)

・亀山八幡宮(府中市上下町上下)

三上郡(みかみの こおり) 1座(小)

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蘇羅比古神社(そらのひこの かみのやしろ)

・蘇羅比古神社(庄原市本村町)

・蘇羅比古神社(庄原市高町川西)

恵蘇郡(えその こおり) 1座(小)

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多加意加美神社(たかおかみの かみのやしろ)

・多加意加美神社(庄原市口和町向泉)

・本宮神社〈多加意加美本宮神社〉(庄原市口和町宮内甲)

御調郡(みつきの こおり) 1座(小)

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賀羅加波神社(からかはの かみのやしろ)

・賀羅加波神社(三原市中之町)

世羅郡(せらの こおり) 1座(小)

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和理比賣神社(わりひめの かみのやしろ)

・和理比賣神社(世羅郡世羅町本郷)

・八幡神社(世羅郡世羅町寺町)

・世良八幡神社(世羅郡世羅町小世良)

三谿郡(みたに こおり) 1座(小)

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知波夜比古神社(ちはやひこの かみのやしろ)

・知波夜比古神社(三次市高杉町)〈備後國二之宮〉

・知波夜比古神社(三次市三良坂町三良坂)

三次郡(みつきの こおり) 1座(小)

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知波夜比賣神社(ちはやひめの かみのやしろ)

・知波夜比賣神社(三次市布野町下布野)

山陽道に鎮座する 140座『延喜式神名帳』の所載一覧 に戻る

一緒に読む
山陽道に鎮座する 140座『延喜式神名帳』の所載一覧

『延喜式神名帳(engishiki jimmyocho)』は 延長5年(927年)に編纂されました
当時の「全国の官社」(祈年祭(毎年2月)に神祇官から幣帛を受ける神社)の一覧表が所載されています 

このページは
「山陽道」に鎮座する(140座…大16(うち預月次新嘗4)・小124)神社の一覧表です

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世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」のクライテリア(iii)として「古代から今日に至るまで山岳信仰の伝統を鼓舞し続けてきた 頂上への登拝と山麓の霊地への巡礼を通じて 巡礼者はそこを居処とする神仏の霊能を我が身に吹き込むことを願った」と記されます

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行幸会は 宇佐八幡とかかわりが深い八ケ社の霊場を巡幸する行事です 天平神護元年(765)の神託(shintaku)で 4年に一度 その後6年(卯と酉の年)に一度 斎行することを宣っています 鎌倉時代まで継続した後 1616年 中津藩主 細川忠興公により再興されましたが その後 中断しています 

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對馬嶋(つしまのしま)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳』に所載されている 対馬〈対島〉の29座(大6座・小23座)の神社のことです 九州の式内社では最多の所載数になります 對馬嶋29座の式内社の論社として 現在 67神社が候補として挙げられています