淡路国(あわじのくに)の式内社とは 平安時代中期〈927年12月〉に朝廷により編纂された『延喜式神名帳(Engishiki Jimmeicho)』に所載される 淡路国 13座(大2座・小11座)の神社です 『古事記』『日本書紀』の記紀神話”国産み神話”によれば 日本列島で最初に生まれた島とされます
淡路国(あわじのくに)について
淡路国(Awaginokuni)は 令制国の一つ〈南海道に属する〉
現在の・兵庫県淡路島・沼島
『古事記』『日本書紀』の記紀神話”国産み神話”によれば 日本列島で最初に生まれた島とされ 島内には伊弉諾尊(いざなぎのみこと)を祀る 伊弉諾神宮が鎮座します
淡路国(あはじのくに) 13座(大2座・小11座)
大社2座は2社〈いずれも名神大社〉
小社11座は11社
計13座は13社
※座は神の柱数 社は神社数
郡〈延喜式神名帳に記載〉
・津名郡(つなの こおり) 9座(大1座・小8座)
・三原郡(みはらの こおり) 4座(大1座・小3座)
津名郡(つなの こおり) 9座(大1座・小8座)
淡路伊佐奈伎神社(名神大)(あはじいさなきの かみのやしろ)
・伊弉諾神宮(兵庫県淡路市)
伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)は 『記紀神話』の日本創成で 伊弉諾尊と伊弉冉尊が 日本の国土開拓に着手された時 「天沼矛から滴るしずく」で 最初に造り上げた島「淡路島(awaji shima)」に鎮座します 御祭神は 「国生み神話の地」にふさわしい「伊弉諾尊と伊弉冉尊」で神代のロマンを感じます
伊弉諾神宮(淡路市多賀)〈淡路幽宮・淡路國一之宮〉
伊勢久留麻神社(いせくるまの かみのやしろ)
・伊勢久留麻神社(淡路市久留麻)
伊勢久留麻神社(いせくるまじんじゃ)は 伊勢國の式内社 久留真神社より勧請せるものと云われます 第三十代敏達天皇〈西暦572~585年〉御病気平癒 祈願の砌り(名)明神祭を奉祀し 快復されましたことにより「明神社」の称号を賜った 延喜式内社 淡路國 津名郡 伊勢久留麻神社(いせくるまの かみのやしろ)です
伊勢久留麻神社(淡路市久留麻)〈淡路國三之宮〉
石屋神社(いはやの かみのやしろ)
・石屋神社(淡路市岩屋)
築狭神社(つきさの かみのやしろ)
・築狭神社(洲本市千草)
賀茂神社(かもの かみのやしろ)
・賀茂神社(洲本市上加茂)
・賀茂神社(淡路市生穂)
由良湊神社(ゆらみなとの かみのやしろ)
・由良湊神社(洲本市由良)
志筑神社(しちくの かみのやしろ)
・志筑神社(淡路市志筑)
・熊野神社〈元 志筑神社 若一権現〉(淡路市王子)
岸河神社(貞)(きしかはの かみのやしろ)
・岸河神社(洲本市上内膳)
・山王神社(洲本市納)
河上神社(貞)(かはかみの かみのやしろ)
・河上神社 天満宮(洲本市五色町)
・河上神社(淡路市斗ノ内)
・川上神社(淡路市木曽上畑)
三原郡(みはらの こおり) 4座(大1座・小3座)
笶原神社(やはらの かみのやしろ)
・笶原神社 東宮(あわじ市八木徳野)
・笶原神社 西宮(あわじ市八木徳野)
湊口神社(みなくちの かみのやしろ)
・湊口神社(南あわじ市湊里)
・沖の荒神〈湊口神社 旧鎮座地〉(あわじ市湊里)
大和大國魂神社(貞・名神大)(やまとのおほくにたまの かみのやしろ)
・大和大國魂神社(南あわじ市榎列上幡多)
大和大國魂神社(やまとおおくにたまじんじゃ)は 文武天皇が慶雲元年(704)諸国印及諸社に下し賜われた゛銅印゛が今も存し『日本文徳天皇實録』仁寿元年(851)に官社に列したとあり 延喜式には淡路國 三原郡 大和大國魂神社(貞・名神大)(やまとの おほくにたまの かみのやしろ)゛と記される由緒ある古社です
大和大國魂神社(南あわじ市榎列上幡多)〈淡路國二之宮〉
久度神社(貞)(くとの かみのやしろ)
・久度神社(南あわじ市神代國衙)
久度神社(くどじんじゃ)は 『六国史』に神階を進む記録があり 『延喜式神名帳(927 AD.)』所載 淡路國 三原郡 久度神社(くとの かみのやしろ)とされます 戦国時代に廃絶し その由蹟も不詳となり 元禄(1688~1703)中頃 僧の碧湛が探り得て 此処に宮居を再建したと伝わります
久度神社(南あわじ市神代國衙)〈延喜式内社 久度神社の論社〉
南海道に鎮座する 163座『延喜式神名帳』の所載一覧 に戻る
『延喜式神名帳(engishiki jimmyocho)』は 延長5年(927年)に編纂されました 当時の「全国の官社」(祈年祭(毎年2月)に神祇官から幣帛を受ける神社)の一覧表が所載されています このページは「西海道」に鎮座する(163座…大29(うち預月次新嘗10・さらにこのうち預相嘗4)・小134)神社です
南海道に鎮座する 163座『延喜式神名帳』の所載一覧