荒舩山神社 遥拝殿(あらふねやまじんじゃ ようはいでん)は その名の通り 御神体山「荒船山(arafune yama)」を 神が宿る「神奈備(kannabi)」として遥拝する場です 拝殿の奥(本殿の位置)には「荒船山」を見立てた 神降る「磐座(iwakura)」が祀られています
1.ご紹介(Introduction)
この神社の正式名称や呼ばれ方 現在の住所と地図 祀られている神様や神社の歴史について ご紹介します
【神社名(shrine name)】
荒舩山神社 遥拝殿(arafuneyama shrine yohaiden)(相立)
(あらふねやまじんじゃ ようはいでん)
[通称名(Common name)]
【鎮座地 (location) 】
長野県佐久市内山字相立2576
[地 図 (Google Map)]
【御祭神 (God's name to pray)】
《主》建御名方命(takeminakata no mikoto)
《配》八坂斗売命(yasakatome no mikoto)
【御神格 (God's great power)】
【格 式 (Rules of dignity) 】
【創 建 (Beginning of history)】
創立年月日不詳
【由 緒 (history)】
創立年月日不詳 信濃と上野との国境に高山あり。
山形巨舩の雨天に走るに似たり似て荒舩山という。
山中より湧出する渓水遂次合流して内山川となり、内山一郷の恵みとなるを似て農耕上の水利いと大なり為に里人、信濃の地開発経営に偉業あらせられも 諏訪の大神を奉斎して 山上中央部に祠を建て荒舩山大明神と称え、俗称荒舩様という。
一郷の鎮守神として深く厚く崇敬せる処なり。この祠を奥社と称す。
明治6年 郷社に列す。
内山 大間地区に里宮を相立地区に遥拝殿を山頂に奥社を有し、
例祭には里宮から遥拝殿に御舟御興が御神幸し、郷中くまなく五穀豊穣、家内安全、除災招福等祈る。遥拝殿にての祭儀にて、誓神探湯の行事をなす。他、奥宮に事代主命を合祀し、里宮には八幡宮(誉田別命)がある。
長野県神社庁HPより
【境内社 (Other deities within the precincts)】
この神社の予備知識(Preliminary knowledge of this shrine)
荒舩山神社 遥拝殿(arafuneyama shrine yohaiden)は 由緒(格式ある歴史)を持っています
荒船山の遥拝殿(arafuneyama shrine yohaiden)が もう一つあります
住所は長野県佐久市内山です しかし 神社名は「荒船神社」とありますので おそらく群馬県の下仁田町にある「荒船神社 里宮」の「遥拝殿(arafuneyama shrine yohaiden)」にあたるのだろうと思います
群馬県側にある もう一つの里宮 荒船神社 の記事をご覧ください
荒船神社 里宮(あらふねじんじゃ さとみや)は 荒船山の北東麓にあたる相沢登山口に(山頂の奥宮に対する)里宮として鎮座しています 山頂の荒船神社(arafune shrine)は 一之宮 貫前神社(ichinomiya nukisaki shrine)の元の鎮座地とも云われて深い関係があります
荒船神社 里宮(下仁田町)
群馬県側の里宮の遥拝殿
遥拝殿(arafuneyama shrine yohaiden)」地図
長野側の当社「荒舩山神社 遥拝殿(相立)」から R254号を東に2.8km程の道沿いに鎮座します
白っぽい鳥居が道路際に建ちます 扁額には「荒船神社」とあります
細く急な石段を上ります 草などがしっかりと刈られていて手入れがされています
境内には 大きめの覆屋が建っていて 覆屋の中に 本殿があります
その他に境内には「石祠」が祀られています お詣りをします
境内を後に石段を下ります
白い鳥居をくぐり抜けて 振り返り一礼
神社にお詣り(Pray at the shrine)
荒舩山神社 遥拝殿(相立)にご参拝した時の様子をご紹介します
中込駅から 東方へ R254号経由 約8.1km 車15分程度
R254沿いに鎮座します
9月20日の早朝にご参拝しましたので 丁度 例祭日であったようです
「瑞雲鎮式郷」「神徳護庶民」と書かれた白い幟が見えます
荒舩山神社 遥拝殿(arafuneyama shrine yohaiden)(相立)に到着
境内入口には例祭日の「瑞雲鎮式郷」「神徳護庶民」と書かれた白い幟が掲げられています
赤い鳥居が建ち 幟との紅白のコントラストが緑の森に溶け込んでいます
鳥居には 注連縄が掛かり紙垂が飾れています 足元には榊が奉じられて 拝殿には幕が張られ 早朝の誰もいない境内には 厳かな氣が漂っています
鳥居の扁額には「正一位荒船山大明神」とあります 一礼をしてくぐり抜けます
遥拝殿にすすみます
遥拝殿の扉は 賽銭箱の幅だけ開いていて 遥拝殿内部の後方に もう一つ扉があり 荒船山を遥拝する造りになっています
さらに そこには 荒船山と見立てた「磐座(iwakura)」があり 注連縄が廻されて 大きな榊が祀られています
賽銭をおさめ お祈りです
ご神威に添い給うよう願いながら礼 鎮まる御祭神に届かんと かん高い柏手を打ち 両手を合わせ祈ります
遥拝殿には 里宮と同様の由緒書きが掲げられています
参道を戻り 鳥居をくぐり抜け 振り返り一礼
神社の伝承(Old tales handed down to shrines)
この神社にかかわる故事や記載されている文献などをご紹介します
荒舩山神社 里宮(arafuneyama shrine)(佐久市)と同じ由緒ですので そちらの記事をご覧ください
荒舩山神社 里宮(あらふねやまじんじゃ さとみや)は 御神体山「荒船山(arafune yama)」に 神が宿る「神奈備(kannabi)」として祈りを捧げる里人が 山頂に登らずとも 里でお詣りが出来るように 設けられた宮です
荒舩山神社 里宮(佐久市)
遥拝殿は その名の通り 御神体山「神奈備(kannabi)」として 神が宿る「荒船山(arafune yama)」を遥拝する場です 「荒船山(arafune yama)」を見立てた 神降る場として「磐座(iwakura)」が設置されています
荒舩山神社 遥拝殿(arafuneyama shrine yohaiden)に「拝 (hai)」(90度のお辞儀)